はれるや！皆さんお元気ですか？

ご無沙汰しております。エライ長い間さぼっておりまして、申し訳ございませんでした。

今年に入って、自分自身いろいろありまして、毎年が厄年のような気持ちです、ホンマニ！

でも、神様への信仰がなくなる訳ではありません。なぜか、益々身近に感じております。近況報告といたしましては、

７月に「尿管結石」の破砕手術を受けまして、生まれて初めて入院しました。２日だけでしたが。一ヶ月して検査しましたら、まだ石が残っていました。もう一回手術かと思ったとき、石が出たんです。はれるや！です。ほんまに感謝でした。

さて、本文ですが、イエスキリスト誕生の物語には、支配者たちの命令でヒドイ目に会う「下々」にいる人々の苦しみが描かれています。

ルカ福音書によれば、ローマ大帝国からの命令で、人口調査が行われ（人頭税徴収のため）、イエス様の両親が旅をさせられ、旅先の馬小屋でキリストが生まれることが描かれています。マタイ福音書では、ヘロデ大王の幼児虐殺を逃れてエジプトに亡命する、イエス様の家族のことが描かれています。

私思います。もしあの東方から来た３人の博士たちがヘロデ王の所に行かなければ、幼児虐殺事件は起こらなかったんではないかと。別にわざわざイエス様のところに来なくてよかったのに。おかげでエライ数の子供が死んだやないかと。

なんでそのようなムゴイ事が赦されているのか。神様ならば、そんな悪い王などぶっ倒せるではないかと。

歴史を振り返ると、そのようなヒドイ事実が山ほど転がっていますね。

マタイはここで旧約聖書のモーセの出来事を下敷きにして、イエス様の誕生を描いています。イエスキリストは「新しいモーセ」として生まれたんだと。モーセもイエス様も、時の権力者からの大虐殺から逃れたのです。

何で神様は、そんなチマチマした助け方をするのだろうか？あの紅海を真っ二つに分けるほどの力がおありならば、エジプトの軍勢を速攻でつぶせるでしょうに。

私達の神様は、確かに歴史を動かす大きなお方です。でも、小さな者たちの神様だと信じるのです。

マタイの時代も今の時代も、一部の特権階級の人々に振り回され、ヒドイ目に会わされる末端の人々が多く存在するのです。

リストラされて住む家もなくなった労働者たち・人身売買で親から業者に売られる子供たち・入管や警察にみつからないかと毎日ヒヤヒヤしながら、社長の言いなりに低賃金とまったく保証のない元で働かされている、アジヤ人出稼ぎ労働者たち・国保の保険料も払えない状態で、病院にもいけずに貧困で困っている人たち・生活保護の申請をしても申請書すらもらえずに門前払いされる人たちがいます。

そういう人たちにとっては、権力をひっくり返すデッカイ神よりも、片隅の小さな人間をコッソリ助ける小さな神のほうが、身近で生々しくありがたいのではないでしょうか。

私は昔、カルト化された教会にいた頃、「私たちは王の子供」というような賛美を歌っていた記憶があります。死んだ先の天国の希望ばかりの歌を歌っていました。私は思います。天国での身分なんかどうでもいいんだ。今、この地上で、王でなくていいから、今もっている困難・苦しみ・痛みを共に負い、共感し、取り除いてくれる「神」こそが自分たちの神様なんだと。そしてその働きは、神様が人を通して成してくれるとうことです。

どこかの教会ではビジョンばかり大きな事を言っています。というかまさしく的外れなことを叫んでいます。

単純に、日本にキリスト教会が増えればいいんだと。百人教会がいくつ・千人教会がいくつ・万人教会がいくつできれば・・・それならば韓国はとっくの昔にすばらしい国になってまっせ！現実は国も問題だらけ、教会も問題だらけなのですから。

勿論、祈ることは大切です。国のため・地方のため・国民のため。しかしハッキリと言いますが、祈っているだけで何もしようとしない教会は、悪いけれど何にも起きません。存在価値すらないんですよ。「祈れば神様が何とかしてくれる。」

「お祈りしていますよ。」はーーーーー？もうそんな言葉聞きたくないのです。自らが神の力を受けて動かなければ、小石一つ動かないのです。小さな神と共に、小さなことからはじめようではありませんか。

片隅の小さなわざ（愛の実践）の積み重ねが、少しづつ世の中を変えていくんです。何十万というアリの大群が、像に喰らいついて倒すように、どでかい日本社会の問題の片隅に喰らいついて、離れないしぶとい取り組みが、自分を変え・周囲を変え・家庭を・教会を・町を・国を・世の中を変えていくのです。

片隅の小さくされた地べたをはいつくばっている、人間の一人一人を丹念に救う神が、世界を本当に救う神様なのです。

黙示録には、金ぴかで宝石まみれの天井はるかに高い御座にすわる神様が描かれています。そしてこの世の皇帝よりも偉い方がわれらの神だと教えているようですが、そんな神などいりませんから。

今も私たちのお父さん（アバ）は、人を通して生きる感動を与えてくれる、そんな出来事を体験させてくれるのです。

小さな私たち一人一人をこっそりと救い出してくださる神様なのです。

イエス様はいつも小さくされている人と共におられるのです。ですから私たちも、どんどんと小さくされた人と関わっていき、人生の感動をいただいて生きていこうではありませんか。

 

 

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。