メッセージ30

図をクリックしてみてください。賛美が聞こえますよ
（牧師が歌ってま～す。一人二役）

タ　イ　ト　ル	賛　　美　　名
「神の一方的な愛」	「わが魂よ主をほめよ」

恐れ入りますが、Wavからmp3にサウンドの拡張子を変更しましたので、一旦ダウンロードしてから、後ほど聴いてください。確実に聴けますので。（所要時間：約２分半）
もし「アプリケーションの関連付け・・・」等の注意書きが出ましたら、ご面倒ですが、「スタート」→「プログラム」→「アクセサリー」→「エンターテイメント」→「Windows Media Player」を出します。
そして、サウンドカードに保存したファイルをドラッグ・アンド・ドロップして下さい。
（ファイルの上に矢印をのせて、左クリックしたままマウスをサウンドカードまでずらしてクリックを解いて下さい。）
Wavサウンドでは聴きづらいので変更させていただきました。

[ルカ１９：９～１０]

「きょう、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから」

皆様こんにちは。お元気ですか?

人は、基本的にいくつかの要素がなければ、人間らしい生き方は出来ないといわれています。その要素とは
①愛すること･愛されること
②受け入れられることから来る安心感
③罪と罪責感からの解放
④マンネリ的生活からの一新

聖書の中には、これらの要素に欠乏している人の姿がよく出てきます。
「ザアカイ」という人物は、あまりにも有名な人物です。

彼は満たされていない人でした。彼が唯一頼るものは家族でも友人でもない、お金だけでした。

彼の仕事は「取税人」いわゆる、税務署の人のことです。現代は立派なお仕事ですが、当時のイスラエル人にとっては、同じ同胞から敵国ローマが取り立てる手助けをし、おまけにピンハネまでしているのですから、全ての同胞から毛嫌いされても当然という存在でした。
そして彼は取税人の長でありました。つまり税務署長ということになります。
彼はエリコの町に住んでいました。そしてエリコにイエス様が来るらしい。ザアカイの耳にもそんな噂が入ってきたのです。

当然ザアカイは、日ごとに増えつづけるお金だけでは満たされておりませんので、有名なイエス様をひと目この目で見たいと思ったのです。

ところがザアカイは背が低かった。おまけに嫌われていたから、群集の妨害のためにイエス様のお姿を見ることが出来ません。
彼は困った。「どうしよう？」すると近くにイチジク桑の木があるではありませんか。彼は必死で登りました。するとイエス様とザアカイの目が合ったのです。「ザアカイ、急いで降りてきなさい。」

この出会いによって、ザアカイの人生は大変革を遂げるのです。

さて、イエス様がザアカイの家に泊まることを言われた時、町の人々は文句を言いました。
「先生、なぜあのような罪人の家に泊まるのですか。つまづくではありませんか」
イエス様はそのとき、「それもそうだ。やはりわたしはホテルに泊まることにしよう」とは言われませんでした。
イエス様は誠実に、ザアカイに対する愛を貫かれたのです。

ザアカイを愛されたイエス様は、今、２１世紀を生きる私達一人一人に、同じように近づいてくださるのです。
ここでイエス様はザアカイの名前を呼ばれました。これほど安心できるものはないと思います。名前を覚えられ名前で呼ばれることは、信頼関係の始まりであり、ホッとしますね。

ザアカイははじめて会った人が、すでに自分の名前を知っていて、しかも愛をもって近づいてくれている。それも噂によれば神の預言者・聖いお方が。そばにいる群衆の反応がどうなるかわかっていながら「あなたの家に泊まることにしているから」おっしゃって下さる。
ザアカイは、この時ただただ驚いたと思います。

共に食事をしたり泊まったりという行為は、いのちを共有し深い信頼を確立する上で重要なことです。
イエス様はザアカイ一人の為に、貴重な時間を割かれたのです。
このイエス様の愛に触れた時、ザアカイの心は激しく揺れ動きました。
そしてその心の大変化は、すぐに行動となって現れました。
「主よご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。まただれからでも私がだましとった物は、四倍にして返します」

ザアカイの心の変化は２つあります。
①神様に素直に「ごめんなさい」と言える時、他人にも謝ることが出来るということ。四倍にして返してでもその人へのうしろめたさから、その人の憎しみから解放されたいと思えるようになったこと。
②自分のような者でも他者を益とする生き方が出来るということ。素直な悔い改めに続き、他者への思いやりが生まれたということ。

ここで注意したいことは、この時のザアカイの心には、「お金を返すのが惜しい」という思いは微塵もなかったということです。皆さん、「私は神様に本当に愛されている」ということを知った時、驚くべき心の変化があなたにも起こるのです。

教会では献金の時間があります。献金の心って、このザアカイの心ではないでしょうか。
「喜んで献げる」これに尽きるんです。誰かに強いられてするものでもなく、見栄でするものでもありません。
今日、多くのキリスト教会で「教会堂建築献金」の要請や、「十分の一献金」の義務化・教会が勝手に定めた行事ごとの特別献金、そして予約までさせる「予約献金」等、献金献金で信徒達は真っ青になっています。
私は思います。教会に必要ならば、人に頼らず、神様に祈ったらいいんですよ。

「十分の一献金」に関しては、以前申しましたけれども、そもそも律法の中で、イスラエルの神に仕える部族、つまりレビ部族そしてみなしご・やもめ達にささげるように定められたものです。いわゆる国単位の税金のようなものでした。
じゃあ、日本に住むクリスチャン達はどうでしょう。

収入の約十分の一は所得税や間接税・住民税等で持っていかれ、教会でも十分の一をささげ、毎週の献金もあるし、へたしたら、十分の三も四もいってしまう場合があります。これが、その人が喜んでささげているのなら、問題はありませんが。

また、おまけに建築献金の予約までさせられたら、大変です。自分の家のローンが残っているのに。
たとえ住んでいる家が自分の持ち家であっても、ローンが残っていれば、全て払いきるまで、自分のものではありません。ですから、よーく祈って考えて建築献金の予約をなさってください。

日本のクリスチャンはがんばっていますよ本当に。でも、がんばりではなく、神の恵みでなされますように。

さて、イエス様に出会ってから、ザアカイは新しい歩みをはじめました。
「人の子は失われた人を探して、救うために来たのです」このイエス様の言葉は、今も有効です。
今日私達は、日々ザアカイと同じ応答を求められています。
「急いで木から降りてきて、家に喜んで迎え入れる」ということです。

あなたも変れます。ただイエス・キリストの一方的な恵みによってです。アーメン。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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