メッセージ34

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(今回はMIDIです・すぐに聴けます)

タ イ ト ル 賛  美  名
「私もOK、あなたもOK」 「主われを愛す」

[ヤコブ5:13]

「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい」



こんにちは。ようやくすずしくなりましたね。
祈ってますか?賛美してますか?

先日、カウンセリングの本を読みました。その中で、人間には生きていくための土台となる基本姿勢があると言うのです。それは4つです。
@私もOK。あなたもOK。
A私はOKだが、あなたはOKではない。
BあなたはOKだが、私はOKではない。
C私もあなたもOKではない。

人として理想的な生き方は、@番です。「自己肯定・他者肯定」です。
本当の意味で、十分に愛されて育つと、この姿勢が自然に選び取られてまいります。
「お父さんもお母さんもぼくを愛してくれる。だからぼくはきっと素晴らしい大切な人間なんだ。そしてお父さんもお母さんも素晴らしい人なんだ。きっとこの世界は良い所なんだ。」と、無意識のうちに直感するのです。
このことは、「基本的信頼感」と呼ばれ、人間が健全に生きる上で、最も大切な条件なのです。
聖書に「あなたの隣人を、あなた自身のように愛しなさい。」という言葉がありますが、言い換えれば「私もあなたもOK」という基本姿勢で生きなさい、ということなんです。

しかしほとんどの場合は、後の3つの姿勢の人が多いのです。
日本という国は、伝統として自分を低くするようにしつけられます。ですから、贈り物をする場合には「これ、ほんのつまらないものですが」と、謙遜の意味をこめて言います。この言葉は、英語では翻訳不可能な言葉なのです。
「あなたにはこれが一番いいと思って」と言われれば嬉しいが、「あなたにはこのつまらない物をどうぞ」と言われたら、怒って当然です。
そして、これら3つの否定的なパターンは、幼少期の体験が大きいと言われます。

虐待やいじめ・捨て子の経験・また非常に厳しく育てられた等は、これらの基本姿勢になりやすいのです。

この小さな時から繰り返し行われてきた基本姿勢を変えることは、非常に困難なことです。どんなに立派なカウンセラーにも、できないのです。
私達人間には出来ません。しかし、イエス様にはできるのです。
私達の神、イエスキリストは、私達の「ありのまま」を受け入れてくださるお方だからです。

私の長男が、小学校3年の時のことでした。スイミングスクールに送迎バスで通っていたのですが、そのバスの中で、6年の子が創を蹴ったり殴ったりすることがわかったのです。
創の口から聞きました。創は元々やんちゃな子でしたから、何かちょっかいかけて叩かれたんだと思いました。しかし創は泣きながら言うのです。「『おもろいからおまえを蹴るんじゃ』て言われた」
それを聞いて、早速事実確認をしました。問い合わせたところ、どうも本当のようでした。私はその時、支配人に怒りを込めて言いました。「もし、もう一回こんなことがあったら、私がバスに乗り込んで、その子を同じ目にあわせるぞ」(牧師の言葉じゃないですね(^o^;)
怒りが収まって後で深く反省しました。

それから翌年、またまた私の長男が小学4年の時に、学校でいじめに遭いました。親である私にとっては、本当にショックな出来事でした。しかし、このことは神様が私達夫婦に与えてくださった、最高のプレゼントであったのです。
その時までの子供に対する接し方を深く考えさせられたのです。自分の子を愛することに対して、たくさんの事を教えられました。

そしてこの時の私の妻の、子供に対する愛と行動に、驚きを隠せませんでした。学校側とのやりとりを迅速に的確に、こなしているのです。私は妻を見直しました。
学校側も親切に誠意を持って対処してくださいました。勿論、神に祈りました。
そして、子供をありのままを受け入れることとはどういうことなのかが、理解できたのです。全ての出来事を神様に感謝します。

今日、キリスト教会において、「私もOK・あなたもOK」が実践されているでしょうか?また講壇から語られているのでしょうか?

私が以前、副牧師をしていた教会では全般的に、「あなたはOKだが、私はOKではない」というふうに、教えられてきたように思われて仕方がありません。
徹底的な自己否定の世界でした。自分自身を十字架につけるということは、決して完全なる自己否定を表すものではないのです。
イエス様の十字架によって、神に赦され愛されているという「自己肯定」が存在するのです。
勿論、「ありのままでいい」ということは、「わがまま」とは別ですが。

私がその教会を辞める決心をした、決定的な出来事があります。それは、ある聖会での出来事でした。説教の後に主任牧師は語りました。「神の宮を建てましょう。建築献金の予約をしましょう。」と言って、信徒に予約させているのです。そこまでは赦せます。
しかし、予約をした信徒だけを前に来させて、その人達だけに、特別の祝福のお祈りをしているではありませんか。
では、何らかの理由で、したくても予約できなかった人の心はどうなるんでしょうか。屈辱と恥をかくことになるのです。
私は確信を持って言います。キリスト教会とは、礼拝をし交わりをするところで、献金を強制する場所ではないことを。
この反面教師のおかげで、私は今までに一度も教会の中で、献金の要請をしたことがありません。
教会には、至る所から沢山の献金の要請の便りが来ます。私は彼らに叫びたい。「いいかげんにせい!人に頼らんと、神様に祈れ!」

皆さん、あなたの心の状態は今どうですか?苦しいですか。イエス様に祈ってください。嬉しいですか。イエス様に賛美してください。
「私もOK・あなたもOK」なのですから。
イエス・キリストはあなたを愛しておられます。
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