メッセージ35

図をクリックしてみてください。賛美が聞こえますよ
（今回はＭＩＤＩです・すぐに聴けます）

タ　イ　ト　ル 賛　　美　　名
「遠くて近いイスラエル」 「主よみもとに近ずかん」

[使徒の働き１３：４８]

「異邦人たちは、それを聞いて喜び、主のみことばを賛美した。」



はれるや！

今回は、不思議な不思議な民族であるユダヤ人（イスラエル人）について見ていきたいと思います。

あまりにも平和な日本にいると気づかないのですが、
今、世界の至る所で紛争が起こっています。憎みあい、傷つけあい、殺しあっているのです。

イスラエル共和国も例外ではありません。ユダヤ人は神が送ってくださった「救い主」であるイエスキリストを拒み、十字架につけて殺してしまいました。
実はそのおかげで異邦人である私達にも、救いの道が開かれたのです。
彼らは、聖書の語る通り、ローマ大帝国に滅ぼされ世界中に散らされてしまったのです。
皆さんはご存知でしょうか。全世界の経済も、流通も、通信も、政治も、ユダヤ人が握っていることを。彼らは非常に優秀な民族です。

長い迫害の歴史の中で、自分達を守る方法を身につけていったのでしょう。
世界の３大宗教は、全て旧約聖書が基本です。神が人類に与えた律法もこの中に記されています。
確かに、ユダヤ人達によって聖書は完成されました。ユダヤ人の中からキリストは生まれました。しかし彼らの選民意識は尋常ではありませんでした。
自分達は神から選ばれた優秀な民族である。神は私達だけが選ばれ救われることを望んでおられるのだ。他の民族（異邦人）は豚と同じである。（ちなみに、豚はユダヤ人の最も忌み嫌った動物）救われるに値しないのだ。と、本当に思っていたのですから。
これらの特異な民族意識と文化･宗教観を持っていましたので、どの国に行っても受け入れられなかったのです。彼らは「ゲットー」という「ユダヤ人居住区」に住まわせられました。つまり差別されていたのです。

第２次世界大戦で、６００万人のユダヤ人が殺害されたと聞きます。ドイツのナチスの手によって。しかし私は思います。６００万と言う数字はデタラメだと。ユダヤ人にとって数字はどうでも良いのです。問題は迫害されて同胞が殺されたことが事実である、ということなのです。
よくよく歴史を見ていきますと、大戦前のドイツの経済状態は最悪のものでした。それでナチス率いるヒトラーは、一部の裕福なユダヤ人達を恨み、異常なインフレの原因はユダヤ人のせいであるとしたのです。
私が思いますのに、ドイツだけではなく、当時のフランスもイギリスもユダヤ人達を排斥しておりました。
ドイツだけが悪者になるのはおかしい話です。

さて、中東地域は「世界の火薬庫」と呼ばれるほど、危ない地域です。その原因は大昔からの民族対立と宗教的対立があるからです。
ユダヤ教とイスラム教の対立はすさまじいものがあります。私達には到底理解できないでしょう。

彼らは宗教に命をかけていますよホントに。
イスラエルとアラブの対立は、４０００年に及ぶんですから。
このイスラエル共和国は、領土の面積が日本の四国位しかないんです。
イスラエルは紀元７０年頃滅ぼされて以来、世界中に散らばり、２０００年の間イスラエル国家は存在しませんでした。その間にその地にはパレスチナ人達が住みつき、パレスチナ国家があったわけです。もうその土地はパレスチナ人のものです。
けれども、第２次世界大戦後、再びその領土を（この土地は神が私達に約束してくださった土地であると主張）幾度にもわたる中東戦争の勝利によって奪い返したのです。
実はこの時、アメリカにいるユダヤ財閥達の力が大きく働いていたことに間違いはありません。
勿論、これも神様のご計画なんでしょうが。聖書によれば、ユダヤ人が滅びることはないのです。

さて、ユダヤ人の中にもいろいろと別れます。正統的ユダヤ教徒もいれば、適当に信じている人もいます。また、全く信じない人もいます。
正統的ユダヤ教徒達は、今でも律法を守ることに対して厳しいです。
しかし私が思いますのに、律法や法律なんてものは、人間が守るべき、最低限の規律に過ぎないのだと。
今の日本を見てください。法律の網の目をかいくぐって、幾らでも悪どいことをしているでしょう。（勿論、日本だけではありませんよ）
実は人間にとって、規律があるほうが楽なんですね。それさえ守っていればいいんですから。その人の心の中が悪であろうが善であろうが関係がありません。
問題はここなんです。肝心要なことは、目に見えない人の心の中なんです。私達の神様はそこを重視されるのです。
私はいつも自分で思います。「なんて私の心の中は醜いんだろう。罪だらけじゃないか。しかしイエス様に感謝します。こんな私でもイエス様の十字架の死によって赦されているんですから」

聖書の中で、イエス様の一番嫌われていた人種は？
それは聖書学者達やユダヤ教の宗教指導者達でした。
彼らは人のことよりも、自分の立場や名誉そして律法の言葉を愛した人達でした。

今日、キリスト教会において、牧師達と２０００年前の宗教指導者達とダブって見えることがあるのは私だけでしょうか。
牧師や伝道者達は偉いのでしょうか。（私も牧師ですが）イイエ！全然偉くありません。牧師は神に仕え、人々に仕える存在であります。
今でも偉そうにしている牧師がいたら、私は言ってやりたい。「伝道者の仕事は聖なる仕事ですか。どの仕事よりも大切で厳しくて辛い仕事ですか。一度１週間だけでいいからサラリーマンをやってみなさい。その考えが変るから」

先ほど、日本は平和な国だと申しましたが、そこに住む人々の心の中はどうでしょうか?平和でしょうか。
どこの国も同じです。国単位ではなく個人で見ていきますと、その心の中は相変わらず憎しみが満ち、ねたみや恨みがあり、荒廃していることに間違いはありません。
戦いの只中にある国の人々の心の中も、一見平和に見える国の人々の心の中も、大して変りはありません。同じです。
キリストの救いは、主に個人的なものです。個人が変えられれば、その街が変り、その国も変っていくのです。
あなたの心の中にキリストの平和が支配しますように、祈ります。アーメン。
イエス・キリストはあなたを愛しておられます。
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