メッセージ56

２００２年８月５日（必要な方はreal player 8 basicをダウンロードしてください）

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タ　イ　ト　ル	賛　　美　　名
「どうしても必要なこと」	「わたしの名を呼んでいる」

[ルカ１０：４２]
「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。」
」

はれるや！

私達はイエス様を信じても、問題がなくなるわけではありません。相変わらず様々な困難・嘆きや苦しみが存在します。
信仰を持つまでは、自分の力と強い意志で進んできましたが､今ではすべてをイエス様にお任せできるから、ホント感謝です。

しかし、耐えられないような試練が来ることもありますね。もう大変です。
これらの試練は、自分にとって必要なものなのです。神が私達を砕こうとしておられるからです。それは私達が良くなるためなのです。
じゃあ、神様は私達を、打ち砕くことを通して私達を強く鍛えようとしているのでしょうか？いいえ、むしろ私達の弱さはそのままで、その弱さを通して必要に答えてくださるのです。
イエス様に用いられようとする時、たとえ痛みが伴っても、この打ち砕かれる過程を避けることは出来ません。

さて、私達はよく祈りの中で、主に力を乞います。けれども、主のために生きようと主の力を願うことは、自分の努力の上に神の祝福を願うようなものです。これは神の御心ではないでしょう。
皆さん！神様は「私達が神様のために何が出来るか」ということについては、全く興味を持っておられません。
それではイエス様は何に興味をお持ちなのでしょうか。
イエス様は、ご自身が私達を通して表されることに、最大の興味を持っておられるのです。アーメン。
どこに違いがあるのでしょうか。これこそ恵みと律法の違いです。

＊律法は「神様､あなたのなさりたいことをさせてください」と　言わせます。
＊一方恵みは「イエス様、あなたが共におられます。私を通　してご自身を表してください」と言わせるのです。
イエス様は、クリスチャンとしての信仰生活を導かれるだけではなく､主ご自身がそのあなたの生活を生きてくださる、というのです。
主イエス様は、私達が神のために何かをするために救ったのではないと､おっしゃいます。じゃあなぜ？
主は、日々の交わりで、私と神が親しく知るようになるため救われました。

さて、信仰生活の中で善い行いを積むことは必要でしょうか。勿論そうなのですが、それは主との親しい交わりの結果として、私達を通して主が表われ、自然に善い行いとなって流れ出てくるのです。

イエス様の時代、ベタニヤ村のマルタとマリヤの住む家に、イエス様と弟子達は訪ねられました。
マリヤは主のひざ元に座って、主の語るお話を熱心に聞いていました。
マルタは主にくつろいでいただくために､一生懸命に準備をしておりました。ところが彼女は非常に忙しい中、マリヤがじっと座っているのに気づいたのです。（ルカ１０：４０）
「ところが、マルタは、いろいろともてなしのために気が落ち着かず、みもとに来て言った。『主よ。妹が私だけにおもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝いをするように、妹におっしゃってください。』」
な、なんと！イエス様に文句をたれているではありませんか。
この時、マルタはマリヤがくつろいでいる時、イライラしていました。彼女は何のために落ち着かなかったのでしょう。実は、イエス様がイライラの原因だったのです。マルタの心がイエス様から離れた原因は？それは、イエス様に奉仕をしようとしたことなのです。

これは、クリスチャン達への警告です。時に、イエス様への忙しすぎる奉仕活動は、主との親しい交わりの邪魔になることがあります。
ここでイエス様はマルタに「落ち着きなさい。それも大切ですが、マリヤのしていることも大切なのだよ。奉仕とくつろぎはそれぞれ必要である。マルタよ。あなたにはバランスが必要だ」とも言う事が出来たでしょう。
しかしイエス様は、そう言われませんでした。
「しかし、どうしても必要なものは一つだけです」
たった一つだけ。それが神様の前にくつろぎ、安らぐことなのです。はれるや！
じゃあ、もう奉仕はいりませんか。イイエ。もしここでイエス様がマリヤに「水を一杯」と頼んだならば､マリヤはすぐに持ってきたでしょう。
一方、もしマルタに水を頼んだとして､マルタは台所で忙しく動きまわっていたので、主の声が聞こえなかったかもしれないのです。
一番大切なもの、それはイエス様の元に安らぐこと、これがたった一つの責任なのです。ここからすべてのものが流れてくるのです。ここが出発点なのです。

又、私自身のことですが､以前仕えていた教会の副牧師をしていた時のことです。
実に沢山の仕事がありました。教会の行事の企画・祈祷会や礼拝のメッセージ・早天礼拝・家庭礼拝・地区礼拝・神学校と教会の会計・総務関係・週報の作成・月に一度の３泊４日の「断食祈祷聖会」の準備と奉仕・印刷物の発行・そして、修養会や野外礼拝、クリスマス会・コンサート等の大きな行事の企画と準備等です。
それぞれの行事が近づくと、私の心は憂鬱になるのです。
なぜか？
それはあまりにも忙しすぎる教会の方針に原因がありました。同時に喜んで出来ない自分自身の内側にも原因がありました。
あの頃は何とか皆が楽しめる、喜んでもらえる企画をしたいという、要するに人の称賛を受けたいという、欲がありました。しかし心の大半は、主任牧師に喜んでもらいたいという願いでした。神様に喜んでもらいたいというのではなかったのです。
そしていつも心の中には「ああ、この教会でこれだけ忙しく奉仕したのだから、主は特別豊かに私に報いてくださるだろう」と真剣に思っていましたから､なんという高慢で愚かな信仰の姿勢を持っていたのでしょうか。
今はその教会を離れて、本当によかったと思います。

勿論、うちの教会でも行事はあります。よそに比べて少ないですが。しかし憂鬱になることはもうありません。感謝です。
私は今、恵みの下にあるのですから。
本当に大切な事、それはあなたがいつも主イエス様と、親しく交わることなのです。アーメン。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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