メッセージ61

２００２年１１月１１日（必要な方はダウンロードしてください）

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タ　イ　ト　ル 賛　　美　　名


「九つの実」

「なんでもできる」

[ガラテヤ５：２２〜２３]
「 しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。。」

はれるや！

先日、私の父方の叔母と、１時間ぐらい電話でお話ししました。彼女は私を神戸の教会に導いてくれた人です。
長い間、純福音の（聖霊派）教会につながっていたので、私が語る恵みについては、非常に頑固で、かたくなに拒んでいました。律法主義が染み込んでいるのです。
まあ、自分の今まで信じてきたものが崩されそうなので、拒否する気持ちがわからないわけではありません。しかし、つくずく感じたことは、人の心は硬く閉ざされているんだなあ、ということです。閉ざされた心を開くのは、イエス様の十字架しかないでしょう。

さて、今日のキリスト教会で、多くの人が来ては去っていくのが現実です。何が原因なのでしょうか。
「教会が、人を人として接することができていないからだ」と、ある本に書いておりました。

人を人としてではなく、教会成長の材料のように見る。数として見る。牧師の見栄と体裁によって見ている。
これでは教会の中で、愛の交わりがなされていないので、人は去っていきます。
しかし恵みは人を、「新しい交わりの関係」としてみるのです。

多くのクリスチャンは「伝道しなければ」という、焦りというか、自分はまったく伝道できていないという、罪責感を持っています。
イエス様の命令だからといって、このような義務感をもって、教会は人々を縛るのです。
けれども、恵みによって伝道は義務ではないんだ、と理解すると、その心は自然に開放されて「イエス様のことを語りたい」という思いが溢れてきますから不思議です。
伝道においては、キチンと主が相手も場所もセッティングしてくださるので、ここで語ることは神のみこころだとわかるのです。（どのような鈍感な人も）

教会の説教の中や、集会の中で「皆さん、伝道しましょう。ささげましょう。奉仕しましょう」と語られてきました。これらはいいことです。反対しません。
しかし義務でしたり、競争でしたり、人からの誉め言葉や神からの誉め言葉を期待してするならば、たとえあなたが百人伝道し、億という大金を献金したとしても、それは神の前に何の意味もないのです。
ある人はひそかに思います。「これだけの人を伝道したのだから、神は私を豊かに報い、天国でも特別に祝福されるだろう」また「これだけ犠牲を払って教会の為に尽くしてきたのだから、神は大いに私を恵むだろう」
皆さんは、これが間違いだとわかるでしょう？

さて、私たち一人一人は「恵みそのもの」と言ってもいいでしょう。

＊行いに基盤を置いている、律法主義的クリスチャンは、
人々を行いによって受け入れます。
人々の行いを変えようとします。行いで失敗する人の罪悪感を増し加えます。

＊恵みによって歩むクリスチャンは、
人々を無条件の愛によって受け入れます。
人々の行いを超えて、存在自体を受け入れます。
無条件に愛します。
つまずいたり失敗したクリスチャンに、恵みをもって臨みます。

失敗したクリスチャンにとって、人からの罪の宣告は必要ありません。本人はすでに、その重さと自分を責めることで、押しつぶされているからです。
ですから、行いに対する罪の宣告は神からのものではなく、サタンの罠です。
クリスチャンが様々な悪から解放されるのは、律法主義者からの罪の宣告ではありません。神の愛を受けた恵みの人から受け入れてもらう時なのです。

教会ではお互いが必要な存在なのです。しかしまだ多くの教会では、人の行いや実績を重視します。また宗教的・儀式的行いの中に、自分の教会の中における存在価値を見出す人が沢山いるのです。かわいそうな人たちです。
恵みの中を歩き出したら、そんなことはどうでもよくなりますから。

神の恵みは、人生を楽しむことができます。
神の恵みは、人に愛されている自分を深く認識します。
神の恵みは、あらゆる束縛からの解放を現実にします。

イエス様の計画が自分の人生に成し遂げられる方法は、私たちが恵みのうちを歩む、つまりキリストにとどまることなのです。
枝（私）になる実（聖霊の実）は、枝がぶどうの木（イエス様）
にとどまって、命をもらうだけで豊かに実ります。
次の９つの実です。
「愛・喜び・平安・寛容・親切・善意・誠実・柔和・自制」
これらの実は、キリストにつながっていなければ、本物の実とは言えません。
同じように見える実であっても、肉の力（自己の力）によるものは、全く無意味であり、誰もその実を食べることができません。
これらの実は、キリストの命から実ったものであり、一つ一つの実を多くの人に食べていただき、キリストというお方を知っていただくものなのです。

神の子として注意しなければならないことは、自分の力と能力で生きようとする時、枝にキリストの命が流れなくなる、ということです。
ごく平凡な日常の経験の一部として、自然にキリストがあらわれ、実を結んでいくのです。そしてあなたという枝に実った実を、誰かに食べさせてあげてください。愛の実・喜びの実・平安の実を食べさせてあげてください。そして自分も食べるのです。

これらはすべて、イエス様の十字架を通しての「恵み」がなせることなのです。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。
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