メッセージ64

2003年1月25日(必要な方はダウンロードしてください)

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タ イ ト ル 賛  美  名


「神への健全なイメージ」


「雪ふる夜は」

[マタイ25:14〜30]
天の御国は、しもべたちを呼んで、自分の財産を預け、旅に出て行く人のようです。
彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。
五タラント預かった者は、すぐに行って、それで商売をして、さらに五タラントもうけた。
同様に、二タラント預かった者も、さらに二タラントもうけた。
ところが、一タラント預かった者は、出て行くと、地を掘って、その主人の金を隠した。
さて、よほどたってから、しもべたちの主人が帰って来て、彼らと清算をした。
すると、五タラント預かった者が来て、もう五タラント差し出して言った。『ご主人さま。私に五タラント預けてくださいましたが、ご覧ください。
私はさらに五タラントもうけました。』
その主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。
主人の喜びをともに喜んでくれ。』
二タラントの者も来て言った。『ご主人さま。私は二タラント預かりましたが、ご覧ください。さらに二タラントもうけました。』
その主人は彼に言った。『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。
主人の喜びをともに喜んでくれ。』
ところが、一タラント預かっていた者も来て、言った。『ご主人さま。あなたは、蒔かない所から刈り取り、
散らさない所から集めるひどい方だとわかっていました。
私はこわくなり、出て行って、あなたの一タラントを地の中に隠しておきました。さあどうぞ、これがあなたの物です。』
ところが、主人は彼に答えて言った。『悪いなまけ者のしもべだ。私が蒔かない所から刈り取り、
散らさない所から集めることを知っていたというのか。
だったら、おまえはその私の金を、銀行に預けておくべきだった。そうすれば私は帰って来たときに、
利息がついて返してもらえたのだ。
だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。』
だれでも持っている者は、与えられて豊かになり、持たない者は、持っているものまでも取り上げられるのです。
に立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです。」

はれるや!
私達の信じる神様は、今のところ目には見えません。
しかし近い将来、自分の目で神様を見ることができるのです。
目には見えませんが、心の中には、あなたが描く神様へのイメージが存在しているはずです。
あなたは神様を良き神として捉えていらっしゃいますか?
それとも、恐ろしいヒドイことをされるお方として見てらっしゃるでしょうか?
今回は沢山の聖書の言葉を上に挿入しておりますが、そのみ言葉の中に、1タラント与えられた人の主人に対するイメージが記されていますね。
「主人はヒドイ方」と考えていた彼は、その持っている1タラントさえ取り上げられてしまい、外に放り出されて泣いて歯ぎしりする、というたとえ話です。

それぞれ主人からタラントを預かった3人は、皆がクリスチャンであります。ここで皆様に勘違いしないでほしいことは、
1タラントの人が救いから洩れてしまった、ということではないのです。
神の子供達の天の神様に対するイメージは、あなたのこれからの人生の上に、大きな影響を与えます。
1タラント預かった人のような人生を送るのか、それとも2タラント・5タラント預かった人のような人生を送るのか、あなた次第です。

さて、聖書に登場するイスラエル民族は、数千年に渡って生ける神様の奇跡を体験してきました。
旧約聖書を見ますと、本当に信じられないような奇跡の連続です。これでもかというくらい出てきます。
杖は蛇になるし、エジプトはモーセの言った通り、10の災いで苦しんだし、海は割れるし、岩を打てば水がほとばしり、天からは「マナ」という小麦粉のようなものが毎日降ってきて、40年間200万人のイスラエル人の食料になりました。
昼は雲の柱、夜は火の柱がイスラエルを導きました。
あの預言者エリヤは、カラスに食事の世話をしていただくし、ダニエルはライオンのおりの中に入っても害を受けませんでした。
シャデラク・メシャク・アベデネゴの3人は、炎の燃え盛る炉の中に入れられても、死ぬことはありませんでした。炉から出てきたとき、着ていた服にコゲた臭いすらついていなかったのです。
これらは、ほんのごく一部です。そしてそのような数々の奇跡を体験してきたイスラエルですが、神様はどの奇跡や働きにも、お一人では何もされませんでした。人を通して成されてきたのです。言いかえれば、神は人を必要とされるのです。
ですから、あなたにも地上における神のご計画は存在します。はれるや!

さて、イスラエルはエジプトにおいて、400年もの間奴隷として労役に苦しんでいました。そして彼らの叫びが天に届き、神はイスラエルをエジプトの地から救い出し、約束の地「カナン」へと導かれたのです。そしてその働きは一人の指導者モーセを通してなされました。
皆さんがよくご存知のように、モーセは神様の召しを繰り返し断ります。それでも神は忍耐強くモーセを説得されました。
嫌がる者は放っておけばいいのに。
人なんか使わずに直接バンバン奇跡を起こして、出エジプトを実現させればイイのに、と思ってしまいます。

ここで注目したい事は、神様の選びの不思議です。
夢破れて金も名誉ももぎ取られ、名も無い羊飼いとして、自身喪失状態のモーセを、あえて選ばれました。彼は80歳から用いられたのです。
神様は同じように、あなたを用いられますよ。信じてください。
そしてどうぞ、神に対するイメージを正しく持っていただきたいのです。
(エレミヤ29:11)「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。――主の御告げ。――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」とございます。
このみ言葉を信じてください。あなたのための言葉だと!
たとえ今、試練や困難の中にあっても、「祝福されている自分」という認識を常に持つ事です。神の祝福を意識してください。

モーセとイスラエルの民達は、エジプトを脱出してシナイ山のふもとに来た時の事です。神はモーセに、草木の全く生えていない岩山であるシナイ山に、一人で登るように命じられました。そこでモーセは神から、律法の中心となる十戒の刻まれた2枚の石の板をいただきました。これは、「正義の神」を表しています。
モーセが山に登って40日目、十戒の板を持って下山したところ、イスラエル人達は金の偶像の子牛を作り、これがエジプトから我らを脱出させてくれた神だとして拝んでいたのです。
その忌まわしい場面を見たモーセは、激怒してせっかく頂いた十戒の石の板を、地面に投げつけて砕いてしまったのです。ところが神はなおも忍耐され、モーセを山に呼び、再び十戒の石の板を持たせたのです。
このことは、律法(神の正義)は人間に必要なものであるということを、表現しています。
昔、私自身が旧約聖書を読んで感じた事は、「旧約の神様って怖いなあ。容赦しないし、沢山の人が罰せられて死んでいるなあ。くわばらくわばら」でした。

しかし今は、キリストの十字架によって恵みの時代となりました。正義を貫かれる神様は、同時にあわれみと祝福の神様であるのです。

40年の間、イスラエル人達はシナイの砂漠をさ迷いました。
その途中の出来事の中に、神は「会見の幕屋」を造るように命じられたのです。つまり、持ち運びが出来るテントのことです。
神はそこを聖い場所とし、そこに神が臨在されました。そして奥の至聖所には、契約の箱が置かれたのです。いわゆる「アーク」です。有名な「インディージョーンズ」の映画の中に登場します。
その箱の中に、十戒の2枚の石の板が入れられたのです。そしてその箱を覆うふたは「あわれみの座」と呼ばれました。なぜそのような名前なのでしょうか?
つまりこうです。そのふたによって、律法を封じ込めたのです。そのふたの役目をされたのが、イエス様です。イエス様の十字架なのです。アーメン。
事実神は、あわれみの神です。
皆さん!天の神様に対するイメージを正しく持ってください。
神は意地悪な神ではない、試練ばかり合わせる神ではない、罰を与え、容赦しない神ではない。
「私の神様は、私を祝福し、私をあわれみ、私を幸せにされる、良き神様」これが正しいイメージです。アーメン。


イエス・キリストはあなたを愛しておられます。
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