大阪キリストチャペル

メッセージ70

２００３年８月４日（必要な方はダウンロードしてください）

図をクリックしてみてください。賛美が聞こえますよ

タ　イ　ト　ル	賛　　美　　名
「簡単な戒め」	「私が悩む時も」

〔マタイ２２：３７～４０〕
「そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
これがたいせつな第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、
それと同じようにたいせつです。」

はれるや！
本当に暑くなりましたね。皆様、ご自愛下さい。

私の長男は中学1年生になりました。2ヶ月ほど前、息子は私に言いました。「パパ、メール見して」
友達が携帯を持っていて、メールしてくるからということでした。それからは1日に10件くらいいろいろなアドレスからメールが来ます。メールを開くために、パソコンのある事務所に入る時の子供の顔は、実に生き生きとしています。
それで1日に２０分だけという事を決めました。
日曜学校の礼拝の時に、あれだけ輝いた顔で参加してくれたらﾅア、と嘆いています。

さて、神様の子供である私たちは、生き生きとしているでしょうか。聖霊様の実り豊かな生活が実現されているでしょうか。
1年ほど宮城で伝道していた頃、農家をしている執事さんの家に、やっかいになりました。
稲の作況指数と言うことばがあり、その数字で豊作か否かを知るのです。そして不作の主な原因は、水不足でもない、肥料不足でもない、冷害（日照不足）が主な原因だと聞きました。
同じように、、私たちも神様からの日照、つまり「愛」を十分に受けなければ、実り豊かな生活は期待できません。

イエス様はいつでも、私たちの本音のところを見ていてくださっています。あなたがどのような状態であっても（体・心・生活全般）、あなたのありのままを受け止めてくださる事を信じてください。
自分で自分を裁かない・嫌わない・いじめないことです。

今回のみことばに「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という戒めがありますが、自分を受け入れている度合いと、他者を受け入れる度合いは、正比例します。

本当の意味で自分を愛すると言う事は、自分の欲望のままに行動する事ではありません。それはあなたの内にある欲望の奴隷になっているにすぎません。
自分を愛すると言う事は、自分の全存在を愛することです。
体・心・魂・霊の全般に渡って愛します。このために、イエス様の身代わりの十字架は切っても切れません。
人間は創造主に出会って初めて、自分を愛することができるからです。

イエス様は光として象徴されていますね。それはイエス様の光で照らされたあなたの本音の部分（醜さ・汚れ・貪欲・・・）
をそのままOKしてくださることに感謝しましょう。
自分は自分であり、自分以下でも自分以上でもありません。
神様は決して比較はされません。一個人としてのあなたを愛しているのです。その他大勢ではありません。家族単位でもありません。一人の人間としてのあなたを、毎日照らしたいのです。あなたの事が好きなんです。はれるや！

旧約聖書の出エジプト記２０章には、有名な「十戒」が登場します。１～４戒は神と人との関係について。５～１０戒は人と人との関係についてです。
神に関する事よりも、人に関する事のほうが２つも多いのです。
そして旧約聖書の中の「モーセ五書」には、十戒を中心とした様々な律法が約６００記されています。「～してはならない、～しなければならない」
これらの律法の要約が十戒です。そして十戒の要約が、イエス様の語られた今回の言葉なのです。

現：北海道大学の前身である北海道農学校に、一人の外国人教師が赴任しました。農学と化学そして教頭として来たのです。クラーク博士です。有名な羊ケ丘展望台には、彼のブロンズ像があります。「少年よ、大志を抱け」と、皆さんは聞いているでしょう。
しかし少し抜けています。"in christ"　「キリストにあって」
彼はそれまでにあった校則を否定しました。そして「校則は一つで良い。Be Gentleman !（紳士たれ！）」
カッコいいですね。彼の教育理念は、技術を生徒たちに教えるだけではなく、生徒を一人の人間として育てる事でした。
それは「自由・独立・人間尊重」を重視した教育でした。
彼の考えでは、紳士として自分で考え、行動していけば、校則以上の人格形成が出来ると信じていたのです。

このことはイエス様と似ています。様々な律法は今も存在するが、この二つの事「神を愛すること・人を自分のように愛すること」を中心に生きれば、律法以上のことが出来るんだ。勿論、キリストの十字架無しには考えられませんが。

十戒の中に「隣人に対して偽りの証言をしてはならない」とあります。ここで注意しなければならない事は、「嘘をついてはならない」とは書いていない事です。まだまだ多くのクリスチャンが牧師たちが間違った解釈をしています。
「嘘はすべて罪だから、絶対に嘘をついてはなりません」と。
私は確信して言いますよ。嘘にはいい嘘と悪い嘘があります。
人を生かす嘘もあれば、人を殺す真実の言葉もあるのです。ここで言っている戒めは、「人を落としこめるような偽りの言葉を言ってはならない」なんです。

多くの教会の中で、クリスチャンは「こうあるべき」という窮屈な服を着せられています。息苦しいと思います。ゆとりがありません。
余談ですが、最近私のおなかが出てきまして、ウエスト８１ｃｍになってしまいました。長い間同じ体型でしたので、ショックでした。すべてのズボンが合わないのです。もったいない。そこで考えました。ひらめきました。ボタンの位置を1ｃｍずらしました。はれるや！はけるんです。

皆さん、クリスチャンとしての自然な魅力というのは、信仰的に自分に合った服を着るということです。「こうあるべき」という服は似合わないのです。

自分を愛することが出来ていないと、いつまでたっても罪責感で悩みつづける事になります。
今、決心しましょう。イエス様のお名前によって、本音のところの自分を愛せるように、祈ってください。これは非常に重要な事です。

さて、神様は私たち人間に音楽をプレゼントして下さいました。私は月に１回、地域のおじさん連中と「七年二組」という男性コーラスに入っています。教えてくださる先生が言うのに、「どんなにすばらしい楽器も、そのハーモニーには限界があります。しかし人間の作り出すハーモニーは、微調整がききますから、最高にハモレルのです」なるほど。そして周りの違うパートの音を聞きながら、自分の出す音を調整するようにと教えてくれます。
最初の頃はハモルことさえ不可能と思われましたが、今では結構きれいにハモッテます。

同様に神様は、一人一人その人でなければならない人生の音色を与えておられます。そしてハモルためには相手の人生の音色を良く聞いて、その違いを確認しながら自分の人生の音を出していくのです。これが自分らしく生きることであり、相手を愛することになるのです。

あなたがあなたらしく、生き生きとした最高の人生を送られますように。アーメン。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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