はれるや！
新年おめでとうございます。

私、この頃思いますのに、この世的に言えば、４０歳を越えて毎年厄年みたいに感じています。

あんまりいろいろありすぎて、正直しんどいです。もしイエス様を信じていなかったら、人生投げていたかもしれません。

去年を振り返ってみて、第一の親友が大変なことになりましたし、全く身に覚えのない闇金業者数社から取立ての電話が何度もあって、しまいには「あんた命狙われてまっせ」と脅されたり、妻がある民事裁判に関わって、債務者からの嫌がらせで精神的に大きな打撃を受けたり、身内の損害賠償の件で、私自身が精神的に参ってしまったりと、散々でした。

これらは去年だけの事で、過去４年を振り返ると、よう今まで生きて来れたなあ、が実感です。

ただただ、イエス様の恵みと平安、そして助けがあったから今の現在があるのです。はれるや！

イエス様は、問題と困難のもつれた糸を、一つ一つほぐしてくださり、解決してくださいました。

また、それらの貴重な体験を通して、大切な事を教えられました。

さて、お話は変わりますが、私の専属の挙式専用のチャペルを経営する会社が、もう一つチャペルを開設しました。

大阪南港のWTCの４６階にありますが、それが恐らく日本一安い結婚式場だと思います。牧師・挙式場使用料・写真１カット・レンタルドレス・レンタルタキシード・小物一式込みで、破格の３９，０００円でやってます。正直安すぎます。格安で結婚式をあげたいとおっしゃる方は、連絡下さい。

私は結婚式のメッセージの中で、私たち夫婦のエピソードを語るときが多いです。

そんな中で、もう１５年目になりますが、沢山の危機がありました。そのたびに、神の憐れみと、お互いの忍耐・お互いの犠牲的な愛によって守られました。

なによりも「この結婚は神様がさせてくださったもの・神様が結んでくださった」という確信があったからなのです。

私たちは３ヶ月お付き合いをして結婚式をあげました。少々短い気はしますが、なにせ私の年齢が３２になっていたので焦っていたからです。

皆さん、３ヶ月イヤ、１年・２年付き合って、相手のすべてが理解できますか？もう決めたら踏み出すしかないんです。俗に言う見切り発車です。しかしそれでいいのです。すべて（性質・性格・くせ・習慣・顔の整い具合？・足の長さ・ハゲ具合？・等等）わかったら結婚なんて出来ません。わからないからいいんです。

私は平成のアダムとエバである。神様がひき合わせてくれたものであると信じるからOKなのです。

この頃つくづく思います。私と妻の性格がだんだん似てきた事を。（妻は決してそうは思っていませんが）

しかし最初の頃は本当に大変でした。私は在日韓国人二世で、妻は韓国から嫁いできたのです。ですから、性格や生活習慣・物事の価値観が大きく違いました。

私は日本で生まれ育ったので、考え方も顔も日本人です。島国的思考を持っています。

韓国語もチョックン（少し）しか知りません。それに比べて彼女は大陸思考です。どれだけ意見がぶつかったことか。

日本では、ハイでもイイエでもない、いわゆるグレー（灰色）的なゾーンが存在します。しかし韓国では、一つか全部・ハイかイイエ、はっきりしなければ寝かせてくれないほどでした。

そして妻は、私の歯の磨き方からテーブルの拭き方まで、文句を言うのでした。

最終的に私の方が折れるのですが。

私たちの場合、相手のすべてを知り理解するまで、１４年かかりました。（つまり、本当の意味で隠し事のない、本音の部分が二人の間で確立するのに。）

幸いな結婚は、互いにぶつかって、時に我慢して、理解してあげ、思いやりあって、夫婦の絆が強まるのだと思います。

私の知人の人で（クリスチャンですが）私に誇らしげにこう言いました。「私たちは結婚して３０年、一度もケンカした事がないんですよ」その時思いました。「ああ、この二人ケンカに対する免疫があらへんなあ。一度ケンカしたら終わりやでえ」と。まあ、世の中広いからこれで幸せにやっていける夫婦もいるのでしょう。

お互いに、ありのままを受け入れている夫婦は幸いです。

既にクリスチャンとなられ、教会の信徒となっておられる皆さん、牧師は完全ではありませんよ。牧師に完全を求めないで下さい。牧師は誰よりも弱いから牧師にならされたんですから。あなたも自分が弱いと理解できたから、イエス様の元に来たでしょう?

もし誰よりも辛抱強く、自分の力で何でも出来ると、自分だけを信じていたとしたら、その人はイエス様の元にくる事が出来ません。かわいそうな人です。

今回のみことばにありますように、私たちは神様から完全に知られています。言いかえれば、愛されている上での完全です。私たちの内には完全なものはどこにもありません。相変わらず罪の誘惑に弱く、すぐにつぶやいてしまうし、裁くし、憎んでしまうし、不完全極まりない存在です。

BUT！！それでいいのです。

教会で・家庭で、皆さん、相手に完全を求めてはなりません。信仰の完全を求めないで下さい。

互いに不完全だからこそ、互いに助け合い支え合えるのです。

ですから、教会で家庭で、自分の弱さを見せてもいいのです。隠す必要はありません。（これがなかなか出来ません。勇気が要りますよ）（このお勧めは前回でも言いましたが）

旧約聖書に登場する信仰の先輩たちを見ますと。

信仰の祖先とまで言われたアブラハムとその息子は、親子で、自分かわいさあまり、妻を裏切った嘘つきの卑怯者でした。

ヨナは、自分が神から選ばれた預言者だと知っていても、我が強すぎて神様から逃げたのです。それだけではありません。自分が伝道して「ニネベが滅びるぞ」と叫びましたが、ニネベのすべての人が悔い改めたので、神は滅ぼしませんでした。普通、伝道者であれば大喜びです。しかし彼はなんと！神の前で逆切れしたのです。

あの偉大な預言者エリヤも、神様の前に不平不満タラタラ言って「自分の命を取ってください」とまで言ったのです。

その弟子であるエリシャはどうでしたか。町から小さい子どもたちが出て来て、彼をからかって、「上って来い、はげ頭。上って来い、はげ頭。」と言ったので、彼は怒って子供たちを呪いました。すると熊が子供たちを殺してしまったのです。

信じられません。

彼らもまたすべて不完全な人々でした。しかし彼らに共通している事があります。神への信仰です。それと同時に、自分は神の律法を守る事は出来ない、弱い者であるとの認識です。だからこそ彼らは神に全面的に頼るのです。そして祝福されているのです。

安心してください。不完全バンザイです。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。