はれるやです。皆様お元気でしょうか。

先日、友人の牧師から電話がありました。なにやら不機嫌そうです。その内容はある集会にメッセンジャーとして来た女性牧師から、祈ってもらったと時に神様の預言をいただいたようでした。しかしその内容があまりにも理不尽というか、えげつない内容だったのです。ここでは言えませんが、それで怒っているわけです。

昔の私でしたら「まあまあ、落ちついて。向こうも悪気があって言っているんじゃあないし」と諭していたでしょう。でも今は違いまっせ！「ほんまメチャクチャでんなあ。先生の今までの人生を全て否定するような、えげつないこと言うてからに。そのおばはん、うちに呼んできなはれ。わしが文句言うたるから！」

皆さん、預言は他の人によって吟味されなければなりません。正直、殆どの預言はでたらめや思うとうて、間違いありません。自分で人様について、神様からと言ってはしょうもないこと言って、「ほんまにそうならへんかったら責任とるんか？」と言いたいです。人間は自分の言った言葉に責任を負わなければならないでしょう。

今日、多くの牧師達が講壇で語ったことに責任を持っていません。　『「献金したら祝福されます」と平気で語る牧師さんよ。そのとおりに従った人がもし祝福されずに失業でもしたら、牧師さん、あんた責任とって生活費をあげなあきまへんで』

悪いけれど、あのＴＶに出てる占い師の細木和子の方が、まだましなこと言います。

皆さん、牧師やから言ってすぐに信用したらだめですよ。その人の生活の実を見て下さい。現場の生き様を見て判断して下さい。私自身偉そうな事は言えませんが、自分に正直に生きたいと努力してます。また自分の弱さも痛感しています。

さて、私達は地上で神様から頂いたものが沢山あります。

知識・知恵・財産・能力・コネクション等は、自分だけのものとして使うのではありません。神様から預かっているのです。これが基本です。預かったものは自分のため、そして隣人のために使ったらいいのです。それも特に小さくされた貧しくされた隣人のためにです。そのことから、お互いに解放され生きる力が与えられるのです。あなたが解放されるために隣人は存在するのです。

そしてその心の姿勢は、あくまで「施してあげます」ではなくて、「させていただきます」なんです。神の恵みはいつも低みに流れるのです。

本文のみことばは、なにやら「断食」について書いてあるように見えるでしょう。実は断食がメインじゃあないんです。悪いけれど断食なんてどうでもいいんです。メインは６・７節です。

この言葉は「断食したらこうなりますよ」ではありません。私達の行動を指しているのです。私自身、長い間断食をして祈った時期がありました。仕事をしながら４日の断食をした事が二度あります。きつかったです。また、週に一度は必ず２４時間断食をしていました。心が燃えている時は良かったのですが、沈んでいる時は苦痛そのものでした。

断食をすると、なにか自分が聖くなったような気持ちになります。食欲を絶つわけですから、あらゆる欲が無くなるのです。まあ、体のためにもいいのです。野生の動物はその本能により、怪我を負ったり病気になると、断食して自然治癒力を高めて病気や怪我を治すのです。一週間も断食したら腸内の宿便がとれます。そして治癒力が高まって結構いいことばっかりです。

昔、私の叔母が韓国で有名だった「ハレルヤおばさん」（今は他界しておられます）というニックネームをもつおばちゃん牧師の付き添いの伝道師でした。断食祈祷に関してのスペシャリストなので、世界中一緒に周ってました。いろんな国に行っては大きな集会をするわけです。まあ、このオバチャン、自称世界一大きな教会の牧師の義母ですから、誰も彼女には逆らえません。行く先々で「あなた３日断食しなさい」「はいあなた、太ってるね。４日断食！」なんて平気で言います。ですから、ある人は恐れて目と目を合わさないようにするんです。立派な断食祈祷院の院長をしていて、そこには不治の病にかかった人たちが大勢、断食祈祷をしに来るのです。

いやされる人もいるでしょう。でも、悲しい事に９９％はいやされません。信仰によってと言っては、毎日飲まなければならない医者の処方した薬を棄てる人もいました。何人も死にますよ。かわいそうに。

2000年前、イエス様は病人に手を置いていやされました。（マタイ９：３６）「また、群衆を見て、羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らをかわいそうに思われた。」この「かわいそうに」は、ギリシャ語で「エスプランクニステ」で「はらわたをつき動かされる」「痛みを共感する」という意味なのです。

「上から抑圧され、貧しく小さくされている人々の耐え難い苦しみを知り、それを見て胸が痛みいたたまれない気持ち」のことです。あの「よきサマリヤ人」のたとえの中のサマリヤ人が、半殺しの目に会ったユダヤ人を見て「かわいそうに思い」と同じです。放蕩息子のたとえの中の父の心も同じです。

私達は一体誰の隣人なのでしょうか。この「エスプランクニステ」の思いがやってきたら、動き出せるのです。隣人のために、家族のために、小さくされた貧しい人のために。

誰よりも低い視点から見て下さい。家族からはじめてください。痛みと苦しみを共感・共有して下さい。

信仰とは、神に信頼してじっとしていることではありません。

信頼して動き出すことなのです。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。