メッセージ4


ハレルヤ。皆様お元気でしょうか。
ここ最近、中高年男性の自殺者が急増しております。
1999年度の総自殺者数は3万人を超えました。
ホントに悲しい時代です。中高年男性の自殺者が増えた原因は何なんでしょうか。
会社の倒産やリストラに原因があることは言うまでもありません。
多くの男性は、仕事にのめりこみ仕事に人生を見出そうとします。それは、自分の存在価値が、仕事で実績を上げることや、会社において認められることにあると思っているからでしょう。
家庭では、良き夫・良き父親であっても、そんなことは一切会社では評価されません。
旧約聖書に登場するアダムの最初の仕事は、エデンの園を耕し管理することでした。
そして、神に逆らい罪を犯した後も
男に与えられた呪いによって「額に汗を流して糧を得」なければならなくなりました。
つまり土地が呪われて、神が「あなたのために、いばらとあざみを生えさせ」るようになったからです。
男性にとってこの呪いとは、仕事にはいばらとあざみが必ず生じるのに、それでも汗を流して仕事に没頭しなければならなくなった、ということです。
今日多くの男性にとって、運命共同体とは、仕事であって妻ではないのです。
ですから、運命共同体である会社との関係が切れてしまうと、自己存在の意味をも失ってしまうのです。
定年退職後、心の虚無感を感じる人は多いのです。
ましてや、リストラによってプライドを奪われた男性は、厳しい精神状態に追いこまれてしまうのでしょう。
以前、ブリジストンで事件がありました。リストラされた社員が、本社の社長室に立てこもり、呼んだ報道陣と社長の前で自殺しました。
彼は自殺する前夜、お子さんの家族を自宅に招き、パーティーを開きました。1歳になる孫を抱いて大変満足そうにしていたそうです。
翌朝の事件について、家族の誰もその気配すら感じなかったのです。
問題なのは、自分の胸のうちを明かす相手がいない、ということです。このことは、現代の日本の、中高年男性が直面している危機です。
なぜ胸のうちを話す相手が一人もいないのか。
死ぬほどに思いつめているのに。
誰にも語らないということは、自分の心の世界に入ることを許さない、という意味です。
男が本音を語らないのは、実は怖いからです。
彼らにとって心の扉を開く以上に恐ろしいことはないのです。
心を開くとは、丸裸の姿をさらけ出すようなものだからです。
男だけの問題ではありません。男にとって、女にとってなくてはならないもの。神様とのつながりがない。そこに根本的な苦しみの原因があるのです。
罪を犯すまでのアダムは、天の神様との深い交わりがありました。
その交わりを回復するために、イエス・キリストが十字架の上で死なれたのです。
幸福と祝福は違います。「幸福」は人から得られる幸いです。
「祝福」は神様からもたらされる幸いです。
この世の「幸福」はすぐに叫びます。「私ほど不幸な者はいない」
しかしイエス・キリストの「祝福」は、いつ・どんな時でも天の神様が共にいてくださる、という幸いなのです。
イエス様はキリスト教会にだけおられると思っておられますか?答えはノーです。どこにでもおられます。
あなたは本音を打ち明ける相手がいらっしゃるでしょうか。
先ず、あなたに命を与えられた創造主であるイエス・キリストに、打ち明けてください。
イエス様はあなたを愛しておられます。アーメン。

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