メッセージ14


以前、同じ幼稚園に子供を通わせている母親が、知り合いの幼稚園児を絞め殺し、埋めるという悲惨な事件がございました。
動機は、その母親との人間関係において、うまくいっていなかった、とされていました。
今日、日本という国は、生活水準においては世界の上位にあり、食べることに困るということはありません。
医療も保険制度も充実しております。
しかし、人間関係が下手なんですね。
よく小さな子供を連れたお母さんが公園に行って友達を作る。
いわゆる公園デビューというのがあり、それに失敗すると親も子供も、公園では仲間はずれ。子供も一人で遊ぶという、悲しい経験をした人も少なくないでしょう。
皆、一人じゃ怖いから、集団の中に入ろうとしています。
そしてそこからはみ出た人は、精神的にもろくなっているので、極端になれば、人をも殺してしまうほどに追い詰められてしまうのです。
やはり、そこには神の無い世界、神の愛を知らない世界だと思うのです。
(箴言29:25)「人を恐れるとわなにかかる」とありますように、他人の顔をうかがって生きる人のなんと多いことでしょうか。
何も自分の人生のハンドルを、人のご機嫌を伺いながら持つ必要はありません。と言って、決して無愛想でエチケットに欠けていいというのではありません。
それなりに愛の配慮が必要なのです。
あなたのことを好きという人もいるし、嫌いと言う人もいるでしょう。しかし、多くの人はあなたが考えているほどに、あなたに関心を持っては生きていません
人は自分のことで精一杯ですから。
しかし、私たち一人一人を造られた天の神様は、「わたしの目には高価で尊い」と語ってくださるのです。
天の神様が私達を見たときに、丁度、人が本当に大切にしている宝物のように見えているというのです。
人が宝物を大切にするように、神も私達を大切にしてくださるのです。
重要なことは、人間関係においてどんな小さな自己表現も、尊いものであることをしっかりと覚え、たとえ人に非難されても、また受け入れてもらえなくても、しっかりと自己表現をすることなのです。
最初に、子供を殺した事件について触れましたが、今日、キリスト教会の中においても、このような事件が起こりうる可能性はあるのです。
なぜなら、心に傷を受けたクリスチャンは沢山いるからです。
私が以前いた教会の出来事です。
共に働いていた女性の事務員がおりました。まじめで素直なクリスチャンでした。
ところが、主任牧師の「いじめ」とも言える仕打ちのために、教会を去っていったのです。
私は彼女に対して何の助けにもなりませんでした。それが心残りです。彼女は教会を去る前に私に語りました。
「松田先生、私は包丁であの牧師をズタズタに切り裂いても赦せない」その言葉を聞いた私は、驚きのあまり声が出なかったのです。
今、愛と赦しを唱える教会の中で、こんなことが起こっているのです。これは氷山の一角だと断言できます。
教会ではあってはならないことなのです!!
しかし、現実に起こっていることから逃げることはできません。
心に大きな傷を受けたと感じているあなた(特にクリスチャン)に語りたいのです。何年かかっても構いません。
神様に祈ってください。
赦せるように。必ず神の時がきて、真心から赦せるようになるはずです。
あなたにはイエス様の癒しが必要なのです。
そしてお勧めします。
あなたが心に深い傷を負ったのは、傷を受けて悩み苦しむ人の友となるため、助けとなるためなんです。
あなたを必要としている魂が、沢山いることを覚えてください。
神様は、あなたに最高の人生をプレゼントしていてくださるのですから。アーメン。
イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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