メッセージ１７

「神の緻密なご計画」

先日、日本の考古学会の第一人者が、捏造するという大失態をを演じました。
今日は皆さんに、発掘された聖書の世界の遺跡について、興味深いお話しをしたいと思います。
一人の兄弟から「契約の箱」という題の本を頂きました。
考古学の研究者の書いた本です。
「モーセの幕屋」に収められていた契約の箱（アーク）は、ＢＣ６００年ごろに敵の手から守るために、ある所に隠されました。
以来その行方はわからず、それでも多くの学者達が遺跡を調べたり、エルサレムに無数にある洞窟の中を調査したのです。
しかし数年前にこのアークが発見され、再び封印されて埋められているというのです。
世界的に有名な映画「インディー・ジョーンズ、失われたアーク最後の聖戦」をご存知でしょうか?
ナチス・ドイツがこの箱の不思議な力を、戦争に利用しようとしていたというお話ですが、この契約の箱のことなのです。
非常に興味深いことは、その見つかった場所なのです
。
カルバリ山、つまりゴルゴタの丘の十字架の場所がありますが、そこに３つの十字架を立てるための穴が掘られ、真中にイエス様が架けられました。
イエス様は、律法を成就するために来た、と言われましたが、実に私達が知りうる以上の沢山の律法の成就があったのです。
アメリカの考古学者ワイアットが、ゴルゴタの丘の洞窟を調査していたときに、なんと！アークを発見したのです。
そして黒い物質が契約の箱の蓋（贖いの蓋）の上にかかっていたのです。
それは血だったのです。
そのどす黒い血は採取され、分析されました。
その結果、その血は男の血であること。
それも母の染色体しか持たない、いわゆる「半数体」（部分的処女生殖によって生まれた人間）の血であることが判明したのです。
イエス・キリストは、処女マリヤからお生まれになった、と聖書にあります。
つまり彼は「半数体」であったのです。
聖書を見ますと、十字架の死の瞬間、神殿の垂れ幕が真っ二つに上から下まで裂けたこと、そして地震により、岩が裂けたことについて記しています。
つまり、イエス様の十字架の真下の岩が裂けて、イエス・キリストの血が十字架をつたい、その裂け目の中に入ったと言うのです。
その主の血が、地下６メートルにに眠っていたアークの蓋の上に注がれたのです。
これが実は律法の成就なのです。
今までに、何万といういけにえにされた動物の血が流されてきたが、一度だけ神の血が「贖いの蓋」の上に注がれるように、神がなされたことだったのです。
皆さん。なぜキリストは処女から生まれなければならなかったのでしょうか?
それには理由があるのです。
私たちの究極の先祖アダムの犯した罪は、その子孫達に血をとうして受け継がれました。ですから、人は生まれたときから罪人とされたのです。
神の計画は、身代わりの死によって罪を完全に赦すことでした。
それも全く罪のない人が死ななければならなかったのです。
しかし人間にはできません。罪の血をひいているからです。
そこで、罪のない、つまりアダムの血と関係のない人間が必要でした。処女から生まれなければならなかったのです。
そのために、神様自らが人となって生まれたのです。
ここに、神の深い罪人に対する愛があるのです。
現在、クリスチャンにとって「契約の箱」は関係ありませんが、これらの事柄を見ていくとき、神の緻密なご計画に驚くばかりです。
今日、世界中の人々が、イスラエルに関する古代遺跡の調査に注目しています。
１９９３年ワイアットは、紅海の海中にて、鉄でできた戦車と馬の頭の骨の写真を撮るのに成功しました。
「出エジプト」（映画「十戒」）のとき、２００万のユダヤ人は、モーセに率いられ、真っ二つに割れた海の底を歩いて渡りました。
その後、追跡中のエジプト人の戦車（馬車）は、再び元に戻った紅海の中で溺れ死んでしまったのです。
海の底で見つかった戦車と馬の頭は、何を物語っているのでしょうか。
また、トルコにおいては、アララテ山にて「ノアの箱舟」の残骸が発見されております。
以上の発見が真実であるならば、聖書の出来事が、事実であることに間違いはありません。
しかし、私自身がこの目で見ておりませんので、何とも言えませんが。
私は今から１５年前に、イスラエルに行きました。
そこで多くの聖書に登場した遺跡を、この目で見ました。
ただ一言、「感動」でした。
以前、イエス様が十字架からおろされて、その身を包んだ布が発見されたと聞きました。いわゆる、「聖骸
布」のことです。その布には、人の体が浮かび上がっていると言うです。
契約の箱も聖骸布も、考古学的に見れば、非常に価値のある、金額に換算することができないほどの代物でしょう。
けれども、そんなことはどうでもいいのです。
旧約時代のイスラエル人に与えられた律法や、それに付随する多くの品々は、救い主であるイエス・キリストの模型に過ぎないのです。
本物であるイエスの十字架が全ての律法を成就したからです。
私は思います。イエス様がおっしゃったように「見ずに信じる者は幸いです」と。
始めのところで、神殿の幕が裂けたことについて記しましたが、この神殿は「幕屋」と同じく、神の臨在する場所でした。
「契約の箱」がそこに置かれました。
神殿の幕は、聖所と至聖所を分けていました。そして、奥の「契約の箱」の置かれた至聖所には、モーセと大祭司しか入れなかったのです。
しかし、イエス様の死の瞬間、誰の手にもよらずに裂けました。
これには深い意味があります。
神と人をさえぎっていた幕が裂けるとは、もはや誰でもイエスの十字架をとうして、神に出会えることを意味するのです。
ありがたい話です。
イエス・キリストは、誰かが作り出した空想の人物ではありません。
また、物語でもないのです。
彼は、歴史上に実在した、たった一人の救い主なのです。あなたはこのことを信じますか?
イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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