守られる」
皆様こんにちは。
さて、キリスト教の用語の中に､
「贖い」（あがない）という言葉が出てきます。むずかしいですね。いわゆる「救い」のことなのですが、言い換えれば､罪からの解放であり、買い戻すということなのです。
アメリカのある町で､一人の少年がペットショップの前を通りかかりました。
「子犬セール中」という張り紙を見て、少年は中に入り店主に尋ねました。
「おじさん、子犬見せて」
店主が口笛を吹くと､中から犬が数匹飛び出してきました。
ところが一番後ろから出てきた犬は、後ろ足を引きずっているのです。
「おじさん、あの犬どうしたの?」「ああ、あれは生まれつきなんだ」「ボク、あの犬欲しいな。いくらなの？」
「坊や、あの犬はやめときな。一緒に走ったりできないから」
「ボク、お小遣いであの犬を買いたいんだ」
「坊や、じゃあただであげるよ」
「おじさん、ボクは自分のお金で買いたいんだ。ボクが一番あの犬の気持ちを知っていると思うよ」とそう言って、この少年は片方のズボンのすそをまくり上げました。
そこには冷たい金具でできた足があったのです。
そして彼は喜んでびっこをひきながら、その子犬を抱きしめて帰りました。
私たちが忘れてならないことは､過去は罪の奴隷であったこと。
そしてイエス様が十字架の代価を支払って、私たちを買い戻してくださったということです。
イエス様の心は､先の少年の心と同じだったのではないでしょうか。
「救い」の中には､罪の赦しと永遠の命だけでなく、神の守りと約束のみことば（聖書）の成就も含まれています。
普段から私たちは､主イエスの守りを祈っています。しかし、守られているという実感は､普段は余り意識しないのですが､危機的な状況が来た時に気づくものです。
以前、大阪の駒川に住んでいたときのことです。長男がすぐ前の道で遊んでおりました。私が長男を呼びに行ったときです。
前面道路はほとんど車がと通らない道で､安心していたのですが､幅約４メートルの向こう側に長男がおりました。
「創、おいで」と呼びました。そのとき車が３０メートルほど向こうのほうからやってきていたことは知っていました。
創がゆっくりとこちらに向かってくるのを見ていると思いましたが、その車はスピードを緩めずに来るではありませんか。
わき見運転でした。
私の目の前で、ギリギリ創の背中が車の側面をかすめました。
創は勢い余ってこちらのほうに飛ばされました。
一瞬の出来事で私は何もできなかったのです。
このとき私は自分が牧師であることを完全に忘れておりました。そのとまった車のドアを思いっきり叩いて､
「出てこんかー！！何しとんのじゃあ！子どもにあたっとるやないけ！（悪い関西弁丸出し）」
その後病院に行き､何の異常もなく安心しました。
イエス様の守りをひしひしと感じました。主の守りがなければ私は何もできないことを痛感したのです。
普段､私たちの日常はあわただしく過ぎ去ります。クリスチャンでさえも神の存在を忘れてしまうほどです。
聖書の詩篇４６篇１０節に「しばし、中断し､休止してわたしが神であることを知れ」とあります。
あなたがクリスチャンであってもなくても、１日に一度、たとえ１０分でもいいですから、ひざまずき静まることは大切なことです。
黙想してみてください。
できれば、その心は神様に向かって。あなたの心に天の神様の与えられる「平安」が来ますように祈っております。
キリスト教は、しごく単純です。信じるか信じないかにかかっているのです。
「信じない者にならないで、信じる者になりなさい」と書いてあります。
私たちクリスチャンは、簡単に赦されたのではありません。イエス・キリストの尊い犠牲が払われているのです。
そこには想像を絶する苦しみと悲しみを通られた事実があるのです。
そして一度は､その十字架を拒まれたこともあるほどです。
イエス様が神様だからといって、十字架が簡単になされたわけではないことを、知るべきなのです。
あなたはたった一回きりの人生を、イエス様の愛を知ることなくおくられますか?
それとも、イエス様の十字架を信じて、喜びと平安と感謝の人生をおくられたいでしょうか。
「救い」は、どこまでいっても、個人的なものです。教会単位でも家族単位でもありません。
あなた次第なのです。
どうぞ決断してください。祈ってみてください。私もあなたのために祈ります。
イエス・キリストはあなたを愛しておられます。
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