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メッセージ29

皆様こんにちは。お元気ですか?

いつも感じることなのですが、この世の中どこに行っても憎しみという化け物が溢れています。

そしてこの憎しみには凄まじいほどのパワーがあります。この力を借りて生きている人もいるのですから。

部下が上司や同僚を憎む。生徒が同級生や先生を憎む。子が親を憎む。夫が妻を憎み、妻が夫を憎む。嫁が姑を憎み、姑が嫁を憎む。

皆さん、人が強烈な憎しみを持ち続けていると、どうなるとお思いですか?
精神にも身体にも悪影響が出るのは当然ではないでしょうか。
残念ながら、自分の力では解決の道はございません。

それでは、この憎む気持ちから解放されたいと思われている方だけにお話しします。
一つだけ方法があります。それがイエス・キリストの十字架なのです。
イエス様があなたの罪と汚れの全てを赦されました。だから、あなたも自分に罪を犯したすべての人を、赦すことができるようになるのです。それも苦もなくです。簡単にです。嘘だと思われるようでしたら、一度試しに、イエス様を信じてみてください。
先ず、イエス様の赦しを受け取ってください。

クリスチャンの皆様に申し上げます。クリスチャンにとって日々学ばなければならないことがあります。
それは、自分が神様から赦されているところの、理解の度合いを知ることです。

私達は皆、過去においては同じ罪人でした。
誰が誰より多くの罪を犯したとか、罪の量というのは全く関係がありません。一つ犯しても千犯しても、全く同じ罪なのです。問題は理解の度合いなのです。

聖書のルカ７：３６〜５０に登場する女性は、自分が誰よりも醜くて汚れたものであると理解していました。この聖書の中の場面に登場した人物の中で、イエス様を除いてこの女性が一番信仰について知っていた人物だったのです。１２弟子達よりもです。

彼女の仕事は売春でした。彼女は涙でイエス様の足を濡らし、自分の髪の毛でそれをぬぐい、そして最高に高価な香油を、イエス様に注ぎました。
彼女は、イエス様の赦しの大きさを理解していました。
一体自分はどれだけ神様から赦されているのか。また兄弟姉妹が、一体どれだけ神様から赦されている存在であるのか。どうぞ考えてみてください。

私達が互いに赦しあえるのは、自分が神様から赦されている量でしか、人を赦すことができないということです。そして赦しの理解の大きさは、自分の罪の理解の深さによって決まるのです。

教会の中で、自分はイエス・キリストを信じる前も今も、そんなに罪は犯していないし、これからもそうだろうと、漠然と思っている方は結構います。
しかしそのような考えの中に、本当の意味で赦しの大きさを知ることは、先ずできないでしょう。

実は赦しの大きさを知って初めて、他の人の罪を裁くことからも解放されるのです。
なぜ私達はすぐにクリスチャンを裁いてしまうのでしょうか。「クリスチャンのくせに」と言ってしまうのはどうしてでしょうか。

このことは、まじめなクリスチャンに多いのです。
自分はしっかり信仰生活を送っている。しかし何だあの人は?と、まじめにやっている自分が裁かないと、何か損をしているような気分になってしまうのです。

聖書のエペソ４：２９には、「悪いことばを、いっさい口に出してはいけません」と書いています。
「悪いことば」というのは、一体何を指していると思われますか。勿論、一般道徳に反するような、下品で人をおとしめるような言葉も含まれますが、それらプラス「人を裁く言葉」を指しています。

聖書のルカ７：４７に、「だから、わたしは言うのです。『この女の多くの罪は赦されています。というのは、彼女はよけい愛したからです。しかし少ししか赦されない者は、少ししか愛しません。』」とありますが、ここの解釈は難しいと思います。

逆に言えば、彼女は沢山イエス様を愛することができました。それは、自分の沢山の罪が赦されたと理解したからです。
しかしイエス様を少ししか愛せない者は、自分は少ししか赦してもらっていないから、という理解です。
言い換えれば、自分は少しの罪しかなかったから、イエス様が少し赦すだけでそれで罪がなくなった、という理解なのです。
この考えは危険です。

聖書の中で、イエス様は、この沢山赦され沢山愛した、この女性の信仰の姿勢を学びなさい、とおっしゃっているようです。
私達の心の中で、どれだけ赦しというものを理解しているか。これがキーポイントです。
おそらくこの女性は、この先ずっとこの姿勢で自分自身を見つめ、神に感謝し、他の人に対しても喜んで赦し、仕えていったと思われます。

あなたはいかがですか？


イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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