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メッセージ37

「間違った
　選民意識」

はれるや！

今から２年程前、私は無料の健康診断を受けました。その結果を見て少し驚きました。高脂血症だと言うのです。つまり、血液中の脂肪（コレステロール）の値が高いのです。
私は早速本屋さんに行って、その症状を調べました。少し心あたりがあったのです。３年前くらいから、くるぶしの皮膚が厚くなって５ミリほど盛り上がっていたのです。まさにそのとおり、その症状が書かれていたのです。なんでくるぶしが？ホント不思議です。
今は食事に注意して、梅肉エキスと青汁を飲んでいます。

さて、私がイエス様を信じ始めた頃、実に考え方が極端でした。「クリスチャンである神の子供が病気になるはずがない。神が守ってくださるから。」てな具合でした。
今４４歳になって、体のあちこちが痛みます。
先日、久しぶりに竹渕小学校（私の母校）で用事があり、時間があったので鉄棒にぶら下がっていました。昔、鉄棒が得意でしたので、よせばいいのに蹴上がりをしました。何とかできたのですが、腕と足が同時にこむらがえりです。参りました。

神の子供達は神様から恵みと祝福を受けていますが、だからといって無理をしたり不摂生な生活をして、病気にはならないとは言えないのです。
自分の体は神様からの大事な預かりものなのです。

話は変ってイスラエルのことになりますが、「選民イスラエル」という言葉をお聞きになったことがあるでしょう。彼らの考えるところの特権意識･選民意識はスゴイものがあります。
事実、イスラエル人は神から選ばれました。それはイスラエルを通して、全世界の人々が救われるためなのです。決して彼らが高ぶり、高慢になるためではありません。
同じように、クリスチャンの中にも間違った選民意識の強い人がいます。
ただ自分は神の哀れみによって救われたにすぎない者なのに、何か特別な特権にでも与ったような錯覚に陥る人もいます。
自分が先に救われたのは、他の人のために救われたということです。
あるキリスト教病院の精神科にいらっしゃる先生のお話です。
この病院と先生がクリスチャン医師・キリスト教病院という看板のせいか、遠い所からわざわざ来院される人が多いと言うのです。
一人の青年が幻聴体験で苦しんでいると言うので来院されました。この先生が一通りの治療とお話しをした後のことです。彼は不満げに言いました。「先生これだけですか？信仰の無い先生とは違う、何か別の治し方があるんじゃないですか。」そして「今かかっているお医者さんも良い先生ですが、クリスチャンでないのでどうも信用で来ません。」

また、キリスト教病院だからと言って、クリスチャンが優遇されるのがあたりまえという態度で、延々と話し込む人。早朝から待っている人たちを差し置いて、電話１本で割り込みを依頼したりするクリスチャンがいるようです。
彼らは、クリスチャン以前に人としての礼儀を身につけるべきでしょう。
聖書を見ますと、「神に対する態度」と並べて「人に対する態度」の重要性を強調しています。
たとえば、イエス様は祭壇に供え物をささげる時、まず、行って兄弟と和解することを勧めておられます。（マタイ５：２４）
またヨハネは、目に見える兄弟を愛することなくして、目に見えない神を愛することはできない、と記しています。（Ｉヨハネ４：２０）

なぜ日本の沢山の人々が、イエス様に対する信仰をもつことをしないのでしょうか。一部は私達に原因があります。
イエス様が僕として人に仕えるために来られたのに、私達のほうで、神に召され選ばれたということに、何か自分達を人々と異なった者とする、あやまった特権意識を感じてしまっているのではないでしょうか。

そして神との和解の使者として召されているのに、私達のほうが人々と断絶をもたらす場合があるのです。

一般のキリスト教会で、一昔前までは、よく伝道をしよくささげよく奉仕をするクリスチャンは、皆に誉められ尊ばれておりました。
私自身、約２５年間の信仰生活の中、様々な信仰者の姿の表･裏を見てまいりました。
教会の中では評判の良い信者であっても、家の中では家族とよく喧嘩をしトラブルだらけという人もいます。
家事をほったらかしにして教会だけは必ず行く人。家に残されたご主人と子供達の心境はどんなものでしょうか。

私は以前いた教会にて、６０回以上の集会の裏方をやりました。百名以上の講師先生の姿を見てまいりました。
このようなことは言いたくないのですが、多くの先生は表と裏がありました。裏方をしていたのでよくわかるのです。
私は韓国人だから言えるのですが、特に韓国から来た有名なリバイバリストや大きな教会の（信徒数３〜５万人）牧師達の横柄な態度は赦せませんでした。勿論、日本の有名な牧師達も来られました。皆が皆そうではありません。ホントに裏表の無い、いい先生も沢山おられました。
その傲慢な牧師達に言いたい。「あんた一体何様のつもりや」と。
牧師も一般のクリスチャンも同じです。差別は無いのです。私の一番嫌いな言葉の中に「平信徒」という言葉があります。勿論聖書にはありません。信徒に平も係長も無いのです。

バランスのとれた信仰とは、教会でも家でもどこででも、謙遜で人に仕えることのできるクリスチャンではないでしょうか。
失敗をしても、素直にそれを認め、真心込めて謝ることのできる人。誉められたら、感謝して全部神に栄光を帰する人。家を大切にまた教会を大切にできる人だと思うのです。
今日のキリスト教会で、バランスのとれたクリスチャンが求められているのです。
私達が先に信じてイエス様に救われたのは、自慢するためでも特別な権利をもつためでもありません。
私達の周りの人々に仕え、イエス様を知らせるためなのです。アーメン。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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