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メッセージ57

「教会で本音が
語れるか」

はれるや！
今年の夏は厳しかったです。電気代の請求額を見てビックリしたのは私だけでしょうか。

さて、教会の中で果たして、本音が自由に語れているでしょうか。私が思うところの本音というものは、決してわがままとは違います。「愛」に根ざした、「悔い改め」に根ざしたものを言います。

別にあなたの本音を、教会員の全てが知る必要はありません。一部の信頼できる兄弟姉妹に語ることができれば幸いだと思うのです。理想は勿論、教会の中で何でも自由に語り合えることです。ところが現実そうはいきません。
しかしこれは不可能なことではないと思います。

カトリック教会では、悔い改めて告白したい人のために「懺悔室」（ざんげしつ）という、小さな部屋があります。
ここで人は本音をさらけ出すのです。それを神父が聞いて答えを与えるのです。なかなかいい方法でしょ？プロテスタントもこれを取り入れたら、結構いいかもしれません。

なぜ教会の中で自由に語れないのか。もしそれが罪に関わることであれば、なおさら語れません。責められたり、悔い改めを迫られたりするのが嫌だからです。要するに裁かれるのが嫌なのです。

ある年配のクリスチスャンが語ってくれました。「先生､私は教会の中にいる時は、緊張で心は休まることはありません。教会の外に出たときにホッとするのです。」

クリスチャン達よ､（私も含めて）もう裁くのは止めましょう！
イエス様が泣いてらっしゃいますよ。

やはり、牧師に何でも語れるような教会はいいですね。そこの信徒は、神様以外に本音で語れる相手が、一人与えられているということですから感謝なことです。
ところが現実はなかなかそうではありません。
うちのＨＰの掲示板や個別のメールで、教会の牧師には絶対に語れない、ということでの相談が結構来るのです。
彼らは行っている教会の牧師を、信頼していないのでしょうか。勿論、信頼しているがチョット言いにくいという場合もあります。

キリスト教会の牧師は、結構孤独な人が多いですよ。なぜでしょう。孤独が好きな人はいないと思いますが。
牧師こそ、何でも語り合える人が必要だと感じます。そして神が与えてくれるのです。

私は感謝ことに、ノンクリスチャンに一人と、クリスチャンに４人の、何でも語り合える親友がいます。はれるや、ありがたいことです。
しかし、究極的に全てを語れるのは、たった一人です。それは私の妻です。でもこう言えるのは、つい６ヶ月前からです。

結婚式では、説教で偉そうに「互いに隠し事なく、本音で語り合ってください」と言いながら、私の内には妻に内緒にしていることが２つもあったのです。恥ずかしいことでした。
一つは、隠し口座を持っていたのです。（オーバーな）大した金額ではありませんが、今から５年前に隠していた通帳を見つけられてしまったのです。ハレルヤ！(^^;)
妻は相当ショックだったようです。しかし、さすが私の妻は切り替えが早かった。罰金５万円を取って赦してくれました。
カンサハムニダ！！
もう一つは、最近のことです。私自身このことでずっと苦しんでおりました。しかし、妻に告白する勇気が与えられ､解放されたのです。アーメン。
もう今は、妻の前では完全に透明です。ただただ感謝です。

教会で、誰でも気を使うことなく、裁かれるという恐れもなく、何でも語り合え、相談し合えたらどんなに素晴らしいでしょうか。
そのためには、やはり牧師が率先して「自分はこんなに弱いんだ」と言う事実を、隠すことなく告白していくことではないでしょうか。
隠すからおかしくなるんです。隠すから信徒達もその傾向になっていくんですよ。
弱くていいじゃあないですか。足らなくて結構です。それが人間なんです。
教会が、上辺ではなく魂の底から、隠し事や奇麗事のない真の姿を表に出していく時に、人々は心撃たれると思うのです。
日本の信仰の月刊誌に「百万人の福音」があります。良い記事を書いてます。しかし現実礼拝に出席している人数は、子供も合わせても百万人に満ちません。大人だけですと､２〜３０万人がいいとこです。

しかし私は言いたいです。潜在的なクリスチャン、つまり信じたいけどもう１歩踏み出せない人は、沢山いますよ。私の周りにも大勢います。また、礼拝には参加していないが主を信じている人も、沢山いらっしゃいます。
「日本１千万人救霊」と聞きますが､もうすでにそれ以上の人々が救われているかもしれません。教会にいる人たちだけが知らないのかも。
１千万人の福音になっているのかもしれないのです。

もうええかっこするのはやめましょう。地域の教会がまわりの人々に、弱さをさらけ出して心から仕えていくときに、人々は教会に来るようになると、私は信じているのです。
人々は本物の「愛」に飢えているんですから。来ないわけがないのです。ハレルヤ！

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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