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メッセージ62


「選択の自由」

はれるや!
もうじきクリスマスですね。皆様、いい伝道のチャンスにしてください。

さて、私達は毎日生活する上で、選択しなければ生きてはいけません。毎日、何十何百の選択をして生きているのです。
まず朝起きるか否かを選びます。歯を磨くべきか否か。朝ご飯を食べるべきか否か。
職場においては選択の連続です。どの仕事を先に優先すべきか。
上司に叱られてしまった。怒りが込み上げてきた、さてどうしよう。一発ブン殴って辞表をたたきつけようか。ぐっと我慢しようか。

以前、神様はなぜエデンの園に善悪を知る知識の木を植えられたのか、お書きしましたからご存知だと思いますが、神は人をロボットとしてではなく、選択の自由を与えていることを知らせるために、この木を置きました。
それで、アダムとエバは人生の中で最も重要な選択であるところの、「いのち」か「死」かを選択しなければならなかったのです。

神は全知全能なるお方です。つまり、何でもできるし何でも知っておられるのです。
ところが!
神様にでもできないことが1つだけあるのです。
それは、人の個人の選択(信仰の選択)を強制することができないのです。
イエス様の十字架を信じるか信じないか、命を取るか取らないかは、本人の選択にかかっているのです。

さて、本文に登場する「生まれつきの盲人」ですが、ここで弟子達は鋭い質問をしています。
大昔から、片足がなくて生まれた人・指がない人・盲人等、生まれつきの障害者について、人々は「神の罰のためにこのように生まれた」と信じてきました。また先祖の罪のためとも言われてきました。
イエス様はそのような間違った考えを蹴散らすかのように言われました。
「神のわざがこの人にあらわれるためです」アーメン!

イエス様と弟子達は、道の途中で物乞いをする盲人の前で立ち止まりました。そこで弟子達が質問をした。イエス様は答えた。その一部始終をこの盲人は聞いていました。彼は何かくれるのかと期待していたことでしょう。

ここからがイエス様の面白いところです。イエス様はその場にしゃがみこんで地面にツバをかけて、小さな泥を作りました。そして盲人の両まぶたに塗られたのです。そして「行ってシロアムの池で洗いなさい」すると彼はそのとおり池に行って洗ったのです。奇跡が起きました。目が開かれたのです。
余談ですが、18年前イスラエルに行きました。多くの遺跡がありまして、シロアムの池も残っていました。2000年前でしたので、その池は10メートル程下にありました。
降りていくと、別の団体がしきりに池の水で目を洗っているのです。イエス様が盲人を癒した池の水だと言うので、されているのだろうと思いますが。
私は思います。シロアムの池の水が彼を癒したのではありません。イエス様の言葉と彼の信仰が癒したのです。

さて、盲人には選択の道が二つありました。イエス様の言うことを素直に聞いて目を洗いに行くか、それとも信じないで行かないか。
この「行って洗う」という行為は、信仰の決断なくしては成立しません。彼は信仰の決断をしたのです。
みなさん!主の命令に従う時、奇跡が起きますよ。神様はいつも私達に奇跡のみわざに関与することを望んでおられます。
もし本来、人の成すべき分を神様が全てしてくださるとしたら、そこに人の選択の余地はありません。その人はロボットです。
イエス様が

(ヨハネ16:33)「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」と言う時、「もう勝利しているから、あなたがたは何もしなくてもいい」と言っているのではありません。
(ヨハネ17:15)「彼らをこの世から取り去ってくださるようにというのではなく、悪い者から守ってくださるようにお願いします」と言っています。これは、神は私達に、生きる上での重荷を共に負って生きよう、と呼びかけてくださっているのです。
今この時間もイエス様が「一緒にわたしと生きよう」と、あなたに語っておられます。

私の尊敬するマザー・テレサのメッセージの一部を紹介します。
「私は毎日二つの聖体拝領(聖餐式)をしています。朝、パンの形で祭壇からご聖体をいただいています。これが第一です。第二は、日中貧しい人の中で、ご聖体をいただいています。
たとえば先日カルカッタの道を歩いていたら、ドブの中におばあさんが倒れていました。拾い上げてみたら、体はネズミにかじられて意識もありませんでした。それで急いで「死を待つ人の家」に連れていって、体を洗い温めていたら、パッと目を開きました。そして私の手を取って『ありがとう』と言って息をひきとりました。その微笑みはそれはそれは美しかった。あのおばあさんの体はご聖体でした。主の体でした。なぜかと言えば、主イエスはおっしゃったではありませんか。
自分はパンのなかにいると。そして、貧しい人・病める人・苦しむ人の中にいると。」
彼女はカトリックですが、ここに本物の信仰の人がいると思います。
皆が皆、マザー・テレサのようになる必要はありません。しかし私達は、毎日の選択の中でイエス様の願う選択をすることができるのです。
愛することの中には必ず犠牲が伴うでしょう。しかしそれは、感謝と感動と喜びに満ちた犠牲です。はれるや!


イエス・キリストはあなたを愛しておられます。


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