「天命を待ち、全て

神がしてくださる」

はれるや！

皆様お元気ですか。

私達は聖書を読みますが、旧約と新約に分れていますね。

そして旧約聖書の中には、心ワクワクするような奇跡に満ちた、波乱万丈の、イスラエルを中心とした世界の歴史が記されています。

詩もあるし格言もある。そして厳しい律法が記されています。

あの有名な出エジプトから約束の地カナンに入るまでの、イスラエルの一連のストーリーは、今日のクリスチャンの生涯を表現しています。

＊モーセはイスラエルをエジプトから救い出した「救い主」を指しています。モーセはパロの娘にナイル川から拾われました。そしてモーセ｢引出し」と名づけられました。実に変な名前です。

＊イスラエルはエジプトを脱出しました。これはエジプトというこの世（罪の世界）を出たクリスチャンを指します。

＊イスラエルは紅海を渡りました。これは洗礼を意味します。つまり救われたと言う事です。

＊荒野をさ迷いました。これは多くのクリスチャンが律法主義の毒に満ちてさ迷うと言う事です。

＊クリスチャンは２種類います。救いは受けていますが、律法主義でさ迷う人々と、ヨルダン川を渡って、恵みの地に入る、つまり恵みの生涯を送る人々がいます。

信仰生活が長ければ長いほど、恵まれるのでしょうか?教会での実績・献金の累積額の量?・伝道した人数？・等々、これらが天に宝を積むことだと、平気で言う牧師もいます。

神様は私達の行いには無関心なのです。私達そのものに関心があるのです。

また、多くのキリスト教会では、神様のために、教会のために人のために、一生懸命尽くしてきた、その行いの量によって、天国での自分の家が立派になると、本気で信じる人もいます。私なんか天国ではボロ家で構いませんよ。

もしそうであれば、死ぬ間際にイエス様信じて救われた人はもう大変です。天国に行ったら即ホームレスです。

こんなナンセンスな話しはありません。

さて、イスラエルの国は南北に長く、領土面積は四国くらいの小さな国です。そして代表的な湖は淡水湖のガリラヤ湖で、琵琶湖の四分の一ほどの面積です。海抜はー２００ｍ。そこからヨルダン川（全長約１２０ｋｍ）が南の死海へと流れています。この死海はその名の通り死の海で、生き物は全く住むことは出来ません。ナンと海抜ー４００ｍの所にあるのです。

イスラエルの民たちは荒野を４０年さ迷い、ようやく神の許しの元、ヨルダン川の東岸に到着致しました。指導者ヨシュアと２００万人のイスラエル人は、この川を渡って約束の地に入らなければなりませんでした。

しかし、運の悪い事に?この時期は川岸いっぱいにまで水が来ていたのです。彼らは三日間テントを張って、目の前にある急流のヨルダン川をみつめていました。

彼らは思った事でしょう。「この川は決して渡れない。絶対に無理だ」神様はわざとこの時期を選ばれたのです。神は彼らが自力で渡れない日を選びました。

神はこの時、自分の能力に頼ることを止めて、神に全面的に頼るように導かれたのです。

この世界では、自分の能力で物事を成し遂げることの中に、価値を置いています。

信仰の世界は逆です。自分の能力で勝利の人生を送る事は出来ない。勝利の人生は神様から受け取るだけでなのです。

ですから、もう私達は自分の力にしがみつくことをやめましょう。（自分の知識・能力・知恵・経験・実績・財力・コネクション等々）

イスラエル人は誰もが神の前に観念しました。すると奇跡が起こったのです。

どうぞ今、主の前に観念してください。イエス様は必ず、何とかしてくださるのです。中途半端だから何も起こらないのです。

今日、多くのクリスチャンが、教会で誠実にさえしていれば、

一生懸命教会の事をしてさえいれば、聖い信仰生活を送れるはずだ、と頑張っています。

誰よりも祈って、奉仕して、聖書をよく読んで、よい行いを沢山して、人生をイエス様のためにフル回転させる神の子供となりたいですか？

これだけ神様のためにやったんだから、沢山祝福されるだろうと思っていますか。これは単なる自己満足で終わってしまいます。律法主義的な考えです。

あなたがどれだけ、たとえ命をかけて一生懸命頑張っても、クリスチャンとしての勝利の人生を送れないことに気付いてください。イスラエルが気付いたように。

あなたが神様に頼った時に、神がそれをしてくださるのです。神様は全ての神の子供達に対して、徹底的に砕かれるようにされます。

自分の人生を自分の力で何とかしようとするその思いを、あなたが捨てるまで砕かれます。

私達は誤解していました。「イエス様を一番にしましょう」とか、「イエス様ならこのような時どうされるのか？」と、私自身もそのようなメッセージを語ってきました。

これらは一見、よい教えに見えます。真理に聞こえます。しかしこれはおかしいのです。これらはただの方法論なのです。「こうすればこうなる」（行い）律法主義ですね。

皆さん、イエス様は私達の心の中で、一番になりたがっていると思いますか。イエス様は一番でも二番でもビリでもありません。イエス様は私の全てなのです。アーメン。

皆が一度は思うでしょう。「ああ、イエス様のようになりたい」

と。しかしイエス様のように聖い生活を送ることが出来る人は一人しかいません。それはイエス様だけです。

イエス様ご自身が私の中に生きてくださいます。私のうちから表われてくださいます。イエス様の導きのままに生きるのです。

イスラエルはヨルダン川を渡るのに勇気が要りました。紅海を渡った時は、前もって海が分れましたが、今回は違いました。祭司の足が一歩進んで、水の中に入った途端！川の水がダムのようにせきとめられたのです。

ですから、一歩踏み出して恵みの生涯に入ってください。

この世界では「人事を尽くして天命を待つ」

律法主義的クリスチャンは「天命を待って人事を尽くす」

恵みに入ったクリスチャンは「天命を待って全て神がしてくださる」

はれるや！

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。