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 メッセージ84


「自分を理解してあげる」

はれるや!

皆様もニュースでご存知だと思いますが、キリスト教会の牧師が少女に対するワイセツ容疑で逮捕されるという、ショッキングな出来事が世間を騒がせました。

私の知人の中に、二人過去においてその教会に在籍していた事があります。私も2年ほど前にこの教会のことをHPで知りました。上辺は普通のプロテスタントの教会に見えますが、HPを見ると「沢山信徒さんが集まっているみたいやけど、チョットやばいなあ」が正直な気持ちでした。

人間、一旦マインドコントロールされますと、その呪縛からはなかなか抜け出せないのが現実です。

現実にこのような、えげつない牧師は、私が知っているだけでも日本で10人は下りません。いや、それどころか氷山の一角なのかも?本当にエライ時代です。

しかし感謝なことは、彼らが捕らえられ、明るみに出ることで被害者が救出されるのです。勿論、一度受けた心の傷は、そう簡単にはいやされません。しかし、人にはできないけれども、天のお父様には出きるのです。

さて、本文のみことばですが、イエス様ご自身も福音書の中で、律法を守ろうとする人に対して「神を愛し、隣人を愛しなさい」と語られました。「自分を愛するように」とありますが、果たして私達は本当の意味で、健全なかたちで自分を愛しているのでしょうか? また、自分自身の事をよく知っていないと感じるのです。

よくオリンピックやアジア大会等で応援する人は「日本、がんばれー」と叫んでいますね。この「ガンバレ」を漢字で書くと

「頑張れ」言いかえれば「頑なに(かたくな)に気張れ」です。

私達がよく失敗する事は、自分の力でがんばれない人に向かって、「頑張れ」と言ってしまうことです。そのような時は、

「もうがんばらなくていいんだよ」と言ってあげてください。

自分を愛することの回復は、全て人に必要だと思います。それはやはり、天の神様との関係の回復だと信じます。

皆さん、自分の事を本当に理解しておられますか。自分の全存在・性格・身長・体重・顔・能力・力・知恵・知識・経験

・・・・・これらの全てを「自分」として受け入れていますか?

神様があなたを造られました。これが基本です。そして、

天の神様はあなたの全てを赦しておられます。

天の神様はあなたの性格を愛しておられます。

天の神様はあなたの存在そのものを全て受け入れておられます。

ですから、今ですよ。時がよくても悪くても、どのような困難な状況にあっても、感謝する事ができるのです。なぜなら、天の神様が私達にして下さる事は、いつも私達に対して最善であるのです。(ローマ8:28)

このローマ書のみことばによって、アメリカで有名なマーリン牧師は、感謝の秘訣について語り、大きな働きをしました。

「賛美の力」「賛美の応答」等の本は、キリスト教界の一世を風靡しました。その中心的な内容は、「全ての事は益となるから、すべてについて感謝をしなさい」で、感謝する事によって問題が解決し、奇跡が起こり病がいやされたという、数多くの証しが掲載されています。

私は当時(約20年ほど前)、「これだ。これさえ守れば解決の早道なんだ」と信じ、「たとえ感謝の気持ちが無くても、とりあえず感謝しなさい」と、まるで信仰の特効薬(ステロイド剤?)みたいなみことばとして、メッセージを語ってきました。

しかし私は大きな勘違いをしていたのです。

今まで、私達が全ての物事に対して神様に感謝をささげたら、神様がそれを見られ、働いてくださって益として下さると信じてきました。

違うのです。実は、私達が感謝をささげるささげないに関係なく、神様はいつでも私達を愛して、最善に導いてくださっているのです。

さて、問題が来た。どうする?感謝しますと同時に、この事を通して神様は私に一体何を教えようとされているのか、深く考え祈ればいいのです。たとえそれが大きく回り道をしてもいいじゃあないですか。

はれるや!まずは、自分をわかってあげることなんですね。

がんばって、がんばって、嫌な自分を変えようとすることではなく、自分をとことん理解してあげる事なのです。

皆さん、聖書通りにできない自分でも構わないんです。そうして初めて身近な人に対する、心からの理解をしようとする姿勢になるのです。これが隣人愛だと信じます。

さて、天の神様との触れ合いは、日々の祈りの中にあります。そこから平安と命をもらって、隣人との心と心の触れ合いができるのです。

先日、子供が私の言う事にに逆らいました。私はカチン!ときて、言ってはならない事を言ってしまいました。その時の私の心の中には、子供に対する愛や理解しようとする心は、100%無かったと思われます。一体何を言ったのか。

「あんたなあ。もうこの家から出ていき!パパの言う事聞かれへんのやったら、もうパパは親としての子供を養う義務を放棄するから・・・パパが嫌いやったら、もうそれでもかまへんから。サイナラ」

叫んだ後で、「ああ、しもうた・・・」後で、「ゴメンナ。パパが悪かったわ。」とあやまりました。

家族に対し、また身近な人に対して、愛するということはやはり、心と心の触れ合いなんですね。それはその人の本音の部分を理解しようとする心の姿勢が必要ですし、わかってあげたいという願いが必要なのです。

そしてそのことすら、イエス様のお名前により、天のお父様のお導きにお任せしていく時、主は素晴らしい事をして下さるのです。アーメン。


イエス・キリストはあなたを愛しておられます。

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