「思慮深い者に」

はれるやです。皆様お元気でしょうか。久しぶりの更新で御座います。

この頃思いますのに、私達の天の父なる神様は、様々な方法でもって、確実に導いてくださいます。

去年、大変な思いをしました私の父の問題の件ですが、皆様のお祈りのおかげもあり、無事に問題は解決いたしました。ハレルヤです。心は非常にすがすがしいです。

今回の事件で教えられたことは、「自分の父と母を敬う」ということでした。これまで、いかに父に対して何もしてあげていなかったか。主は気づかせてくださったのです。

去年、不動産屋さんからはっきりと「訴訟を起こしますので、心の準備をしておいてください。１２月中旬には裁判所から通知が届くと思いますので。」と言われたのです。即座に家に帰ってひざまづきました。そしてすぐに行動に移ったのです。まず、

①知り合いの行政書士に手紙を書きました。（対処法を教えて欲しい旨等）

②大家さんに直に謝罪とお願いの手紙を書きました。
③民事紛争処理センターに電話で質問しました。

④万が一の時のために、市役所に電話をして、市営・府営住宅への独居老人の入居について尋ねました。

⑤賃貸トラブル専門の法律相談コーナーにて、詳しく相談メールを送信しました。

⑥独居老人が住めるアパート・文化住宅があるかどうか、八尾市内の物件をネットで探し、何枚かプリントアウトしました。
そして、実際に、必死に父の家の中を片付けました。兄弟総出で丸三日間を要しました。
いよいよ、大家さんが片付いた家を訪問されました。実はその日まで、一つのみことばが私の心の中に浮かんできたのです。それはルカ１２：５８にあります。「あなたを告訴する者といっしょに役人の前に行くときは、途中でも、熱心に彼と和解するように努めなさい」というみことばです。

そして心に決めました。既に訴えられていようがまだであろうが、とにかく一つの弁解もせず、ひたすら謝ろうと。いろいろと嫌みは言われましたが、何度も何度も頭を下げました。これからも住むことが出来るようにと、父と共に謝罪しお願いし続けました。その時点では答えはもらえませんでしたが、年末になって、再び念書をもって訪問してくださり、ＯＫが出たのです。はれるや！感謝します。

私はその時、ふと思いました。ネットや手紙・電話で、万が一のために準備したことは、全て必要なかったのです。私がしなければならなかったことは、祈って静まって、平安と力を頂いて（どっちに転んでも主にお任せで）、一生懸命片付けて、謝るだけで良かったのです。

本文のみことばにありますように、「主を待ち望む」ということは、主の前に静まるということ・祈るということで、その中から神様のエネルギー・愛の力・喜び・命を補充していただくのです。そして同時に聖霊様が、その思いと考えを導いてくださるのです。そして現実の問題に対する深い洞察に導かれるのです。また、関連する隣人に対する「思慮」を深めていく時間となるのです。

私自身、今まであまりにも単純な考え方でしたので、深く問題について考えたり、相手を理解しようと思慮深く努めたことはありませんでした。しかし、去年一年を通して本当の意味で隣人を愛するということは、深い思慮なしには不可能だと知ったのです。

多くの方から相談のメールを受けます。単純に祈りましょう、祈りました。はい！次！ではなく、より深く相手を考えてあげること。相手の立場・信仰の状態・生活・経済・人間関係等、その人が今まで生きてこられた人生（年輪）、そういうものを大切に取り扱わせていただきながらの心の作業と対処が必要だと思えてきたのです。

人を愛するということは一筋縄ではいきません。簡単なものではないんだということを理解できただけでも、一歩前進です。
さて皆さん、伝道する時・礼拝する時・奉仕する時・献金する時、どうぞまずは主の前に静まってください。「心がこもっているのだろうか？」を。「心ここにあらず」という言葉がありますが、上辺はどんなにすばらしくても、あなたの心がその中にないならば、正直言いましょう。無駄です。

特に伝道ですが、よく失敗することは、その人の今までの人生を否定するような発言をしてしまうということです。

「あなた、イエス様を信じたら人生は変わりますよ。全てにおいてよくなるし、病気も治るし祝福されますよ」以上は模範的な伝道時の言葉に聞こえます。

いいえ！この言葉は言い換えれば「今までのあなたの人生はイエス様を信じていなかったから、全て無駄だったのですよ。しょうもない偶像ばかり拝んできたから病気になってもうて。このままの生き方は良くないですよ。祝福のない過去から決別して、恵まれた信仰の道を歩んでください」と言っているのと同じです。これでは過去のその人の人生を全面的に否定しているということになりますね。その人は自分の人格まで否定されたようで、気分は最悪になるでしょう。怒って当然ですよこれ。そしてこのことを理解できないクリスチャンは、「なんでこの人怒っているんやろうか」と逆ギレです。

勿論、福音を信じることは最大にすばらしいことですが、人の心は単純ではないということを知りましょう。
主の前に静まって、じっくり考え、聖霊様からたくさんの平安と情報を頂いて、それで力を受けて鷲のように出て行くのです。
イエス様のたとえ話に登場する５人の賢い女性のように、（油である聖霊様を十分に蓄えた思慮深い女性）絶えず聖霊様に満たされて導かれますように。

イエス・キリストはあなたを愛しておられます。